日本データベース学会

dbjapanメーリングリストアーカイブ(2004年)

上林弥彦教授( 情報処理学会・副会長候補) 、清木康教授(同理事候補)ご支援のお願い


日本データベース学会の皆様

寒い日が続きますが、皆様にはご清栄のこととお喜び申し上げます。

このたび、上林弥彦教授(京都大学・情報学研究科)が情報処理学会・副会長候
補に推挙されました。わが国情報科学の教育研究、とくにデータベース分野に
おける上林先生の強力なリーダーシップについてはすでに皆様ご承知のとおり
ですが、会員数が減少を続ける情報処理学会を立て直すためにそのリーダーシ
ップがいまこそ期待されております。
また清木康教授(慶応大学・環境情報学部)が同学会理事候補に推挙されまし
た。清木先生は、最近は同学会データベーストランザクションの編集長もつと
められるなど、この分野の振興に献身的に努力しておられます。

是非、副会長、ならびに、理事として情報処理学会の運営に携わっていただき
たいと思います.お二人の抱負を添付させて頂きます。現在 情報処理学会の
正会員には投票用紙が郵送されたところと思います.役員選挙につきましては
http://www.ipsj.or.jp/03somu/directors/yakuin/yakuin2004.html
に記載がございます。
お二人に皆様の格別のご支援を賜わりますようよろしくお願い申し上げます。


奈良先端科学技術大学院大学 教授
植村俊亮(情報処理学会後任理事)

東京大学 教授 生産技術研究所
喜連川優(情報処理学会先任理事,
        SIGMOD-J前chapter chair)

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★上林弥彦教授★
(1) 上林弥彦(YAHIKO KAMBAYASHI)
(2) 昭和40年 京都大学工学部電子工学科卒
(3) 京都大学大学院情報学研究科研究科長 平成16年1月現在
(4) 略歴・専門分野等:
昭45年京都大学工学研究科博士課程修了。研究の専門は、データベース、ウ 
ェブ応用。95年ACM SIGMOD貢献賞。IEEE・電子情報通信学会および本会フェ 
ロー。現電子情報通信学会情報システムソサエティ会長。21世紀COE拠点リー 
ダー。マギル大学や武漢大学の客員教授, 本会研究会主査, 理事(2回)な 
どを務めた。
(5) 学会役員としての抱負:
来るべき知識社会では、知識の生成・合成・利用にたずさわる人たちの割合 
が非常に増加すると考えられており、そのために情報技術は不可欠といえ 
る。また、カメラや自動車を含む工学製品でも情報技術の比率が高まりつつ 
あり、情報関係は将来の産業の中心として育っていくのは間違いなく、本学 
会はその中心的役割を担っている。しかしながら、日本では既存分野が強い 
ために、情報分野の重要性が認識されているわりには、人材育成や研究での 
問題が多い。情報分野への投資をおこたれば日本の将来が危ないという危機 
意識が欠如していると考えている。このために本学会は、情報の基幹部分の 
研究・教育活動のさらなる強化とともに、知識社会の基盤ともなる情報応用 
分野の育成にも力を入れるべきであり、研究会活動や論文誌発行のよりいっ 
そうの自由化、海外も含めた情報発信の強化、知識社会が生み出す問題に対 
する研究の育成などに努め、知識情報社会のあるべき将来像を示すことが必 
要であると考えており、そのような方向で協力できればよいと考えている。


★清木康教授★
(1) 清木 康(KIYOKI Yasushi)
(2) 慶應義塾大学工学部 昭和53年卒
(3) 慶應義塾大学環境情報学部 教授
(4) 略歴・専門分野
1978年慶應義塾大学工学部電気工学科卒業.1983年同大学院工学研究科博士課
程修了.工学博士.同年,日本電信電話公社武蔵野電気通信研究所入所.1984
年筑波大学電子・情報工学系講師,1988年同助教授,1996年、慶應義塾大学環
境情報学部助教授,1998年同学部教授. 1990年4月〜1991年2月:カリフォルニ
ア大学アーバイン校,テキサス大学オースティン校(文部省在外研究).  デー
タベースシステム,知識ベースシステムの研究・教育に従事.INFORMATION
MODELLING AND KNOWLEDGE BASES(IOS Press)編集委員長(2003-).
1999-2003 情報処理学会データベースシステム研究会主査
1999-2003 情報処理学会論文誌データベース:共同編集委員長
(5) 学会役員としての抱負:
モバイル情報端末、無線系ネットワーク、衛星および地上デジタル放送などの
新しい情報システム、インフラストラクチャの普及、および、広域ネットワー
ク上におけるマルチメディア・コンテンツの拡大は、我々の社会における情報
獲得・情報発信・情報統合の環境を劇的に変化させており、それらを対象とし
た情報処理技術は、21世紀の社会を支える最も主要な要素として益々重要と
なっています。情報処理の基礎領域、既存応用領域に加えて、その関連領域が、
生命科学、医療、環境、社会科学、芸術などの新しい重要応用分野において急
速に拡大している流れを踏まえ、「情報処理分野と異分野の連携」を主要テー
マとして設定し、分野連携の基盤技術としての情報処理技術の発展を支援する
場としての本学会の新たな体系の構築に力を注ぎたいと考えております。本学
会が、情報処理分野と新しい重要応用分野との連携を探る多くの機会を提供し、
さらに、その連携をさらに発展させ、他重要分野との連携による新たな研究領
域の構築に寄与するという新たな役割りを担うための体系化を推進したいと考
えております。