日本データベース学会

dbjapanメーリングリストアーカイブ(2005年)

[CFA] 信学 第1回Webインテリジェンスとインタラクション研究会


日本データベース学会の皆様,
ACM SIGMOD 日本支部の皆様,
(重複して受け取られた場合はご容赦下さい.)

大阪大学の土方と申します.この場を借りて案内させていただきます.
電子情報通信学会「第1回Webインテリジェンスとインタラクション研究会」の
参加事前登録の締め切りが明日(1/27(木))までとなりましたので,再度アナウ
ンスさせていただきます.当日参加も可能ですが,参加費が安くなります.

また,「Webマイニング」のチュートリアルのプログラムも決定いたしました.
本チュートリアルでは,WebマイニングをWeb content mining,Web structure
mining,Web usage miningに分類し,それぞれ深く解説いたします.Webマイニ
ングに特化したチュートリアルを行うのは,日本では初めてのことではないかと
思いますので,ぜひこの機会にご参加ください.以下がチュートリアルの概要と
なっております.

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「Webマイニング」チュートリアル概要
──────────────────
「Webマイニング」チュートリアル
 座長:櫻井 茂明(東芝)
Web上に存在する多種多様なデータから何らかの知見を得るための技術として,
Web mining研究が活発化している.Web mining研究は,データベース技術,情報
検索技術,自然言語処理技術との関連も深くその研究成果は多岐に渡っている.
このため,Web mining研究を種々の観点で分類する試みがなされている.その代
表的な分類法のひとつとして,対象とするデータの違いに注目して,Web mining
研究をWeb content mining,Web structure mining,Web usage miningの3つに
分類する方法が提案されており,複数のサーベイ論文において利用されている.
今回のチュートリアルでも,本分類法を採用し,各分類に含まれる特徴的な研究
の概要を紹介する.

「Web content mining」
 ○櫻井 茂明(東芝 研究開発センター 知識メディアラボラトリー)
Web content miningはWebページを構成するデータ(テキスト,レイアウト情報,
サウンド,イメージ等)を対象として,何らかの知見を獲得するための技術である.
自然言語処理技術と組み合わせることにより,テキストを対象としてマイニング
する研究が多くなされており,サウンドやイメージを扱う研究はそれ程多くなさ
れていない.本チュートリアルでは,テキストを対象とする研究として,ルール
発見,表現抽出,トピック階層生成を行う3つの研究を紹介する.また,テキスト
以外のデータとして,タグ情報を利用して頻出する木構造パターンを発見する方
法,イメージ・ビデオデータを利用してイメージ間の関係を分析する方法を紹介
する.

「Web structure mining」
 ○難波 英嗣(広島市立大学 情報科学部),是津 耕司 氏(独立行政法人
  情報通信研究機構)
Web structure miningとは,Webのハイパーリンク(グラフ)構造から有用な情報
や知識を獲得するための技術の集合である.これらの技術の多くは,主にsocial
network analysisという分野で,Webが出現する以前に開発された技術に基づい
ている.そこで,本チュートリアルでは,まず,この分野における引用分析に関
する代表的な研究を概観する.次に,Web structure mining に関する代表的な
研究を,(1)Webページ間の類似度の計算,(2)重要なWebページの検出,(3)Webの
大域的な測定やWeb全体のモデリングの3つの側面から紹介する.

「Web usage mining」
 ○大塚 真吾(東京大学 生産技術研究所)
ウェブページを閲覧する人々の行動分析は重要な課題であり多くの研究が行われ
ている.本発表では初めに今まで行われてきたWebサーバのログを利用した研究
の概要について述べる.次に,今後発展する分野として「Webブラウザのログ,
プロキシーログ,Web視聴率データ」などクライアント側のログを用いた研究に
ついて紹介する.Web視聴率データとはテレビ視聴率調査と同様,統計的に偏り
なく抽出された人を対象にURL履歴の収集を行ったものであり,このログの解析
によりユーザが訪れた全てのウェブページ(URL)を収集できる.最後に,我々
が行っているWeb視聴率データを用いた大域的なユーザの行動パターンを発見す
る研究について紹介する.


たくさんの参加をお待ちしております.

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   第1回 Webインテリジェンスとインタラクション研究会
          参加者募集の案内

                        専門委員長 土方 嘉徳

電子情報通信学会 Webインテリジェンスとインタラクション研究会では,来る
2月5日(土)に,東京都立科学技術大学にて,第1回となる研究会を開催します.
初回にも関わらず10件の一般講演の申し込みををいただきました.今回の一般
講演では,質問応答システムに不可欠となる説明文の自動抽出や,流行語の予
測など,Web特有のテキスト処理関連の発表があります.また,今話題のソーシ
ャルネットワークや感性検索などのWeb上のユーザインタラクションに関する発
表,e-ラーニングなどの実践的なアプリケーションに関する発表,さらにWebの
基本となる半構造データの圧縮や問合せに関する理論の発表など,いずれもホッ
トなトピックが集まっております.
また,Webマイニングに関するチュートリアルも予定しており,Webマイニングを
Web content mining, Web structure mining,Web usage miningという3つの視
点から切り込み,基礎から最新の研究事例の紹介まで含めて解説します.
以下にプログラムを添付いたしますので,よろしくご検討ください.
また,一般参加の事前登録の受け付けを開始しました.事前登録を済まされま
すと,当日参加よりも参加費がお得になっております.ぜひご利用ください.
多くの方の参加を心よりお待ちしております.

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プログラム案内
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日時 2月5日(土) 10:00〜18:10
会場 東京都立科学技術大学 交流棟センター6F C講義室
 (東京都日野市旭が丘6-6)
 http://www.tmit.ac.jp/index_map.html

10:00-10:20: 開会挨拶(土方委員長)

10:20-11:50: 午前の部(3件)
座長:松下 光範(NTT) 副座長:立石 健二(NEC)

最新情報提示システムHotWindowについて
 ○川島 晴美・佐藤 吉秀・大久保 雅且(NTTサイバーソリューション研究所)

Webから用語説明文の自動抽出法
 ○ジュリ ユスティヌス・石塚 満(東京大学大学院 情報理工学系研究科)

語の出現情報を用いた流行語の予測
 ○岡田 健(東京理科大学大学院 理工学研究科)・松澤 智史(東京理科大学
  理工学部情報科学科)・松尾 豊(独立行政法人産業技術総合研究所 サイバー
  アシスト研究センター)・内山 幸樹(株式会社ホットリンク)・武田 正之
  (東京理科大学 理工学部情報科学科)

12-13:20: 昼休み

13:20-14:20:「Web mining」チュートリアル
座長:櫻井 茂明(東芝)

Web content mining
 ○櫻井 茂明(東芝 研究開発センター 知識メディアラボラトリー)

Web structure mining
 ○難波 英嗣(広島市立大学 情報科学部),是津 耕司 氏(独立行政法人
  情報通信研究機構)

Web usage mining
 ○大塚 真吾(東京大学 生産技術研究所)

14:20-14:30: 休憩

14:30-16:00: 午後の部 その1(3件)
座長:平嶋 宗(広島大学) 副座長:庄司 裕子(中央大学)
ユーザ間インタラクションによる情報マッチング支援
 ○二宮 智彦(NTTコムウェア 研究開発部)

Yahoo!掲示板におけるソーシャル・ネットワークの分類
 ○松村 真宏(大阪大学大学院 経済学研究科)・David E. Goldberg・Xavier
Llora
 (University of Illinois at Urbana-Champaign)

単語推測システムを内蔵したWeb検索エンジン
 ○石橋 洋一・横井 博一(九州工業大学大学院 生命体工学研究科)

16:00-16:10: 休憩

16:10-17:40: 午後の部 その2(3件)
座長:是津 耕司(NICT) 副座長:平松 薫(NTT)

感性検索において能動/受動の違いが検索戦略に与える影響
 ○杉原 太郎・森本 一成・黒川 隆夫(京都工芸繊維大学大学院 工芸科学研究科)

学習者によるWeb教材の再構成を可能にする学習環境の設計・開発
 ○松田 瑞生・平嶋 宗・國近 秀信・竹内 章(九州工業大学大学院 情報工学研究
科)

半構造データの効率的な圧縮と問い合わせ処理への応用
 舞田哲哉・○坂本比呂志(九州工業大学 情報工学部)

17:40-18:30 移動

18:30- 懇親会


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「Webマイニング」チュートリアル概要
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「Webマイニング」チュートリアル
 座長:櫻井 茂明(東芝)
Web上に存在する多種多様なデータから何らかの知見を得るための技術として,
Web mining研究が活発化している.Web mining研究は,データベース技術,情報
検索技術,自然言語処理技術との関連も深くその研究成果は多岐に渡っている.
このため,Web mining研究を種々の観点で分類する試みがなされている.その代
表的な分類法のひとつとして,対象とするデータの違いに注目して,Web mining
研究をWeb content mining,Web structure mining,Web usage miningの3つに
分類する方法が提案されており,複数のサーベイ論文において利用されている.
今回のチュートリアルでも,本分類法を採用し,各分類に含まれる特徴的な研究
の概要を紹介する.

「Web content mining」
 ○櫻井 茂明(東芝 研究開発センター 知識メディアラボラトリー)
Web content miningはWebページを構成するデータ(テキスト,レイアウト情報,
サウンド,イメージ等)を対象として,何らかの知見を獲得するための技術である.
自然言語処理技術と組み合わせることにより,テキストを対象としてマイニング
する研究が多くなされており,サウンドやイメージを扱う研究はそれ程多くなさ
れていない.本チュートリアルでは,テキストを対象とする研究として,ルール
発見,表現抽出,トピック階層生成を行う3つの研究を紹介する.また,テキスト
以外のデータとして,タグ情報を利用して頻出する木構造パターンを発見する方
法,イメージ・ビデオデータを利用してイメージ間の関係を分析する方法を紹介
する.

「Web structure mining」
 ○難波 英嗣(広島市立大学 情報科学部),是津 耕司 氏(独立行政法人
  情報通信研究機構)
Web structure miningとは,Webのハイパーリンク(グラフ)構造から有用な情報
や知識を獲得するための技術の集合である.これらの技術の多くは,主にsocial
network analysisという分野で,Webが出現する以前に開発された技術に基づい
ている.そこで,本チュートリアルでは,まず,この分野における引用分析に関
する代表的な研究を概観する.次に,Web structure mining に関する代表的な
研究を,(1)Webページ間の類似度の計算,(2)重要なWebページの検出,(3)Webの
大域的な測定やWeb全体のモデリングの3つの側面から紹介する.

「Web usage mining」
 ○大塚 真吾(東京大学 生産技術研究所)
ウェブページを閲覧する人々の行動分析は重要な課題であり多くの研究が行われ
ている.本発表では初めに今まで行われてきたWebサーバのログを利用した研究
の概要について述べる.次に,今後発展する分野として「Webブラウザのログ,
プロキシーログ,Web視聴率データ」などクライアント側のログを用いた研究に
ついて紹介する.Web視聴率データとはテレビ視聴率調査と同様,統計的に偏り
なく抽出された人を対象にURL履歴の収集を行ったものであり,このログの解析
によりユーザが訪れた全てのウェブページ(URL)を収集できる.最後に,我々
が行っているWeb視聴率データを用いた大域的なユーザの行動パターンを発見す
る研究について紹介する.

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参加費と事前登録の案内
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1.参加費
・プロシーディングス価格
 3000円(参加者は全員購入.聴講のみの学生は除く)
・参加費
 学生:無料.
 事前登録者:1000円.当日参加者:2000円.
2.事前登録(1/27まで)
事前登録を行うことで,参加費2000円が,半額の1000円となります.
学生の方は参加費は無料ですが,できる限り事前登録をお願いします.
また,今の段階で懇親会に参加を希望されるかどうかも,お知らせください.
(懇親会の出欠は,当日改めてお伺いいたしますが,本事前登録の状況により
 会場を予約してしまいますので,当日参加には数に限りがあります.
 事前登録での希望者を優先いたしますので,懇親会についても事前登録を
 お勧めします.)
懇親会の参加費はまだ決まっておりません.当日その場で決まる可能性も
ありますので,どうかご了承ください.
期限は1/27(木)までとなっております.それまでに,下記の事前登録票を
下記のアドレスまで電子メールでお送りください.
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            事前登録票
    (第1回 WI2研究会・2/5(土) 都立科学技術大学)
お名前:
所属:
住所:〒
電話番号:
FAX番号:
E-mail:
懇親会への参加:希望する / 希望しない / 分からない
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事前登録票送付先
井口誠(フランステレコム株式会社 日本研究所)
 E-mail:iguchi [at] francetelecom.co.jp


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宿泊施設の案内
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当日宿泊が必要な方は,お早めにホテル等のご予約をお願いします.会場の
都立科学技術大学周辺には,次のようなホテルがございます.ご参考ください.
京王プラザホテル八王子 http://www.keioplaza.co.jp/hachioji/
八王子プラザホテル http://www.hachioji-plaza.co.jp/
八王子アーバンホテル http://www.tokyowest-hotel.co.jp/
立川グランドホテル
http://www.khgrp.co.jp/cgi-bin/tachikawa/p_top.cgi?action=top
ザ・クレストホテル立川 http://www.cresthotel.co.jp/tachikawa/


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問合せ先
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井口誠(フランステレコム株式会社 日本研究所)
 〒160-0022 東京都新宿区新宿3-1-13 京王新宿追分ビル9F
 TEL〔03〕5312-8586,FAX〔03〕5312-8599
 E-mail:iguchi [at] francetelecom.co.jp
高間康史(東京都立科学技術大学)
 〒191-0065 東京都日野市旭が丘6-6
 TEL〔042〕585-8629,FAX〔042〕585-8629
 E-mail:ytakama [at] cc.tmit.ac.jp

主催 電子情報通信学会 Webインテリジェンスとインタラクション研究会
   http://www.ieice.org/~wi2/

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Yoshinori Hijikata, Ph.D.
Division of Systems Science and Applied Informatics
Graduate School of Engineering Science, Osaka University
Tel:  +81-6-6850-6382   Fax:  +81-6-6850-6341
E-mail: hijikata [at] sys.es.osaka-u.ac.jp