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dbjapanメーリングリストアーカイブ(2005年)

京大21世紀COEプログラムイベントCOE WEEK (京都・東京)のご案内


dbsj会員各位
sigmodj会員各位

京都大学情報学研究科の田中克己でございます。
私どもの21世紀COEプログラムによる一連のイベントの
ご案内をさせて頂きたく存じます。
3月7日から11日まで、京都、東京の2カ所で開催致します。
奮ってご参加の程お願い申し上げます。

田中克己

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京都大学21世紀COEプログラムイベントのお知らせ

京都大学COE WEEK「知識社会と京都情報学」
二都市開催(京都・東京)
京都:3月7日(月)-8日(火)、東京:3月10日(木)-11日(金)
http://i.coe21.kyoto-u.ac.jp/event200503/index.html

21世紀は知識社会(Knowledge Society)になると考えられています。
知識を中心にした産業構造に変化し、知識労働者が増加すると予想
されており、知識をいかにして生成・獲得し、社会共有できる形で
利活用することができるかが、大きな鍵になります。平成14年度に
採択された京都大学21世紀COEプログラムでは、「知識社会基盤
構築のための情報学拠点形成」をテーマとして研究を推進すると
ともに、この分野の人材養成につとめています。

本企画では、上記の主旨を様々な角度から一週間にわたり考察します。
週の前半は京都で国際シンポジウムとワークショップを行い、後半は
東京に場所を移し、昨年度に引き続いての「情報知財フォーラム」に
加えて、次世代の新感覚に基づいたクリエイティブなコンテンツ創作と
それらを生成・獲得、社会共有できる環境についての
「次世代Xフォーラム -コンテンツの創作・流通・共有の次のパラダイムを探る-」
を開催します。

いづれも参加無料です。奮ってご参加の程お願い申し上げます。

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Kyoto:COE国際シンポジウム(京都大学にて)

3月7日(月)
国際シンポジウム 「知識社会のための情報学研究を考える」 (同時通訳あり)
http://i.coe21.kyoto-u.ac.jp/event200503/kyoto_sympo_1.html

3月8日(火)
個別ワークショップ(定員:各100名)

ワークショップ1
「異メディア・アーカイブの横断的検索に関する知的資産ワークショップ」 
コーディネータ: 田中克己 (同時通訳あり)
http://i.coe21.kyoto-u.ac.jp/event200503/kyoto_workshop_1.html

ワークショップ2「見えないものを観る「目」と「学び」の科学ワークショップ」
 コーディネータ: 荒井修亮, 高田秀志
http://i.coe21.kyoto-u.ac.jp/event200503/kyoto_workshop_2.html

ワークショップ3「会話情報学ワークショップ」 コーディネータ: 西田豊明
http://i.coe21.kyoto-u.ac.jp/event200503/kyoto_workshop_3.html

ワークショップ4 「異文化コラボレーションワークショップ」 コーディネータ: 石田 亨(Closed)
http://i.coe21.kyoto-u.ac.jp/event200503/kyoto_workshop_4.html

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Tokyo:(松下電器産業㈱ 品川パナソニックビル ホールにて)
     参加無料。事前に参加申し込みが必要

3月10日(木)
次世代Xフォーラム−コンテンツの創作・流通・共有の次のパラダイムを探る−
http://i.coe21.kyoto-u.ac.jp/event200503/tokyo_sympo_1.html

3月11日(金)
情報知財フォーラム−コンテンツ流通と特許工学・MOT−
http://i.coe21.kyoto-u.ac.jp/event200503/tokyo_sympo_2.html

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主催:京都大学21世紀COE知識社会基盤構築のための情報学拠点形成」
参加費:無料
参加申込先:http://i.coe21.kyoto-u.ac.jp/event200503/application.html
問い合せ先
京都大学情報学研究科 田中研究室 池辺、江畑
FAX: 075-753-5979
e-mail: adm [at] i.coe21.kyoto-u.ac.jp

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個別プログラム詳細

■国際シンポジウム 「知識社会のための情報学研究を考える」
同時通訳あり
「来るべき知識社会に向けて、情報学やコンピュータ・サイエンスの
研究として何をすべきか」や、「京都情報学は何を目指し、何をもたらす
のか」というテーマを、海外から多数のゲストを招き、多様な切り口で論じます。
開催日: 2005年3月7日(月)
会場: 京都大学百周年時計台記念館1F百周年記念ホール(大ホール)
主催: 京都大学21世紀COEプログラム
参加費: 無料

プログラム
セッション1 10:00〜12:30
座長: 田中克己(京都大学情報学研究科)
10:00-10:30 オントロジとデータベースの合流
 Stefano Spaccapietra (スイス連邦工科大学ローザンヌ校, スイス)
10:30-11:00 21世紀の健康管理を可能にする情報技術研究
 Marek Rusinkiewicz (テルコディア テクノロジー応用研究所, アメリカ)
11:00-11:30 セマンティックWebとWebサービスからユビキタスコンピューティングへ
 Erich Neuhold (フランホーファー IPSI, ドイツ)
11:30-12:00 氾濫するサイバー情報の進化分析
 喜連川優(東京大学)
12:00-12:30 討論

セッション2 13:30〜16:00
座長:石田亨(京都大学情報学研究科)
13:30-14:00 協調学習のためのスマートスペース
 Shi Yuanchun (清華大学, 中国)
14:00-14:30 コンピュータによって漢字はその一体性を回復できるか?
 高田時雄 (京都大学人文科学研究所)
14:30-15:00 情報とまなざし〜たんぽぽの家の物語〜
 播磨靖夫 (「たんぽぽの家」理事長)
15:00-15:30 東南アジアにおける参加型モデリングの導入:実験からの知見
 Francois Bousquet (CIRAD, フランス)
15:30-16:00 討論

セッション3 16:30〜18:30
座長:西田豊明(京都大学情報学研究科)
16:30-17:00 会話的バーチャルヒューマン
 HyungSeok Kim (ジュネーブ大学, スイス)
17:00-17:30 ユビキタス知識アクセス
 Rainer Malaka (ヨーロッパメディアラボ, ドイツ)
17:30-18:00 複数メディアを用いたコミュニケーション・コラボレーションの改善 (仮題)
 Andreas Girgensohn (FX パロ・アルト研究所, アメリカ)
18:00-18:30 討論

バンケット 19:00〜21:00

■異メディア・アーカイブの横断的検索に関する知的資産ワークショップ
コーディネータ: 田中克己(情報学研究科教授) 同時通訳あり

多様なメディアで保存されたデジタルアーカイヴを横断的に検索・統合
するために必要となる次世代サーチエンジン技術やメタデータ抽出技術
について、海外招待講演者も含めて討議します。

開催日: 2005年3月8日(火)
会場: 京都大学百周年時計台記念館2F国際交流ホールⅢ
主催: 京都大学21世紀COEプログラム
文部科学省知的資産プロジェクト「異メディア・アーカイブの横断的検索・統合ソフ トウェア技術」
定員: 100名
参加費: 無料

プログラム
10:00-11:00 異メディア・アーカイブの横断的検索・統合ソフトウェアの開発
  田中克己 (京都大学情報学研究科)
11:00-12:00 感性によるクロスメディア型コンテンツサーチ技術と知的資産活用のた めのヒューマンインターフェース技術
  清木康(慶應義塾大学)、中村昌弘(レクサーリサーチ社)
12:00-13:00 昼食
13:00-14:00 招待講演(1): ハイブリッド型デジタルライブラリ・システム
  Vilas Wuwongse (アジア工科大学、タイ)
14:00-15:00 デジタルアーカイブ活用のためのメタデータフレームワーク
  安達淳 (国立情報学研究所)
15:00-15:30 休憩(コーヒーブレイク)
15:30-16:30 招待講演(2): Knowledge Sifter: 異種情報源に対するエージェン ト指向・オントロジ駆動型サーチ Larry Kerschberg (ジョージ・メーソン大学教授、eビジネスセンタ・ディレク タ、アメリカ)
16:30-17:30 セマンティックWebによるコンテンツの統合活用
  津田宏、星合忠 (株式会社富士通研究所)
17:30-17:40 閉会挨拶

■見えないものを観る「目」と「学び」の科学ワークショップ
(Workshop on Bio-logging Science and Cognitive Science)
コーディネータ:
荒井修亮(情報学研究科 助教授), 高田秀志(情報学研究科 客員助教授)

近年の技術的進歩は,これまで未知であった動物や人間の活動を記録
して活用することを可能にしている.本ワークショップでは,生き物の活動
や人間の学びを解明するための新しい学問に着目し,その最新動向に
ついて紹介するとともに,今後の展望について議論します.

開催日: 2005年3月8日(火)
会場: 京都大学百周年時計台記念館2F国際交流ホールⅡ
主催: 京都大学21世紀COEプログラム
定員: 100名
参加費: 無料

プログラム
10:00-11:00 基調講演:協調学習過程 -<見えない>アイディアを共有吟味する
  三宅ほなみ (中京大学教授)
11:00-12:00 基調講演:バイオロギングサイエンスによる“生き”物学
  内藤靖彦 (国立極地研究所名誉教授)
12:00-13:30 昼食
13:30-14:15 講演:大海原のロマン -サケの大回遊の謎は解けたか-
  上田宏 (北海道大学北方生物圏フィールド科学センター教授)
14:15-15:00 講演:見えないものは音で観る -イルカにジュゴンにクジラまで-
  赤松友成 ((独)水産総合研究センター水産工学研究所主任研究官)
15:00-15:45 講演:教育現場における問題解決型学習
高田秀志 (京都大学情報学研究科客員助教授)、藤岡健史 (京都大学大学院情報 学研究科)
15:45-16:00 休憩
16:00-17:00 パネルディスカッション
  座長:坂本亘 (京都大学名誉教授・近畿大学教授)
白水始 (中京大学講師)

■会話情報学ワークショップ
コーディネータ: 西田豊明(情報学研究科教授)

会話は,人間にとって最も自然なインタラクションの様式である.
本ワークショップ では,言語処理,音声画像処理,エージェント
などの知能メディア技術と,認知・社 会心理モデルや会話分析
の新たな融合分野である会話情報学の諸相について討論します.

開催日: 2005年3月8日(火)
会場: 京都大学百周年時計台記念館2F国際交流ホールⅠ
主催: 京都大学21世紀COEプログラム
定員: 100名
参加費: 無料

プログラム
○会話情報学公開セミナー
13:00-13:10 会話情報学公開セミナーについて
  西田豊明 (京都大学情報学研究科教授)
13:10-14:10 コミュニケーションの人類学をめぐるいくつかの問題
  菅原和孝 (京都大学人間・環境学研究科教授)
14:10-15:10 対人コミュニケーションにおける非言語的行動に2者間相互影響
  長岡千賀 (京都大学大学院教育学研究科 PD・日本学術振興会特別研究員)

○国際ワークショップ:会話情報学の工学的側面

15:40-15:50 趣旨説明
  西田豊明 (京都大学情報学研究科教授)
15:50-16:05 人間の非言語コミュニケーション行動の分析に基づく会話エージェント の実装
  中野有紀子 (社会技術研究システム研究員)
16:05-16:20 利用者の選好や表現間の相互依存性に基づく非言語表現の制御
  角所考 (京都大学学術情報メディアセンター助教授)
16:20-16:35 映像メディア(仮題)
  中村裕一 (京都大学学術情報メディアセンター助教授)
16:35-16:50 仮想空間をベースにしたコミュニケーション -Real-time Human Proxyと その応用-
  谷口倫一郎 (九州大学教授)
16:50-17:05 構造的自然言語処理による会話コンテンツの構築と利用(仮題)
  黒橋貞夫 (東京大学大学院情報理工学系研究科助教授)
17:05-17:20 体験メディア実現の基盤としてのインタラクションコーパス
  角康之 (京都大学情報学研究科助教授)
17:20-18:00 総合討論
  Discussants: HyungSeok Kim, Rainer Malaka, Andreas Girgensohn

■次世代Xフォーラム
−コンテンツの創作・流通・共有の次のパラダイムを探る−

コンテンツの製作者、デバイス提供者、およびユーザ・消費者の立場から、
従来のHD/DVDレコーダや携帯などで実現される可能性のある、新しい
視聴スタイルや付加価値の高いサービスについて多様なゲストをお招き
して論じます。

開催日: 2005年3月10日(木)
会場: 松下電器産業(株) 品川パナソニックビルホール
主催: 京都大学21世紀COEプログラム
松下電器産業(株)
独立行政法人 情報通信研究機構(NICT)
定員: 200名
参加費: 無料

プログラム
セッション1:基調講演
10:00-11:00 次世代Xフォーラムとは:通信放送コンテンツの融合がもたらす新サービス
  田中克己 (京都大学情報学研究科教授)
11:00-12:00 u-Japanの産業インパクト
  村上輝康 ((株)野村総合研究所理事長)

12:00-13:30 ランチとデモンストレーション
  出展者(50音順):
NHK放送技術研究所
京都大学情報学研究科田中研究室
(独)情報通信研究機構(NICT)
松下電器産業(株)
(株)リコー

セッション2:「現状のサービス技術を語る」
13:30-15:30 モバイル&ユビキタスネットワークの特徴とコンテンツ
  村田嘉利 (NTTドコモ東海 新ビジネス推進部長)
  ユビキタスネット家電サービスの現状と将来課題
  青井孝敏 (松下電器産業(株) ネットワークシステム開発センター所長)
  TV4U 〜コミュニティ・内輪・個人放送を目指して〜
  林正樹 (NHK放送技術研究所)
  ユビキタス情報社会に向けた次世代型コンテンツサービス
  木俵豊 ((独)情報通信研究機構主任研究員)

セッション3:パネル放談:コンテンツの未来
16:00-18:15 コーディネータ:林正樹 (NHK放送技術研究所)
  パネリスト:灘本明代((独)情報通信研究機構)、浜田玲子(東京大学)、
        橋本隆子((株)リコー)、小川理子(松下電器産業(株))

■情報知財フォーラム
−コンテンツ流通と特許工学・MOT−

情報化社会から知識社会へ移行しようとしている昨今、情報と知的
財産権の重要度が増大するとともに、両者の関わりが益々密接に
なってきています。かかる社会背景の中、京都大学COEでは、情報
に関わる知的財産権、情報学から見た知的財産権について研究を
行っています。そこで、本フォーラムにおいて「情報に関わる知的
財産権」および「情報技術の知的財産権に対する貢献」に関連する
テーマについて、発表および議論する場を提供し、研究成果の利用
を促進するとともに、研究の促進を図り、知財立国に資することを目的
とします。

開催日: 2005年3月11日(金)
会場: 松下電器産業(株) 品川パナソニックビルホール(地図)
主催: 京都大学21世紀COEプログラム(情報知財交流センター)
京都大学学術情報メディアセンター
京都大学知的財産企画室
後援: 京都大学国際融合創造センター(IIC)
京都大学ベンチャー・ビジネス・ラボラトリ(VBL)
定員: 最大200名
参加費: 無料

プログラム
9:50-10:00 開会挨拶
  田中克己 (京都大学情報学研究科教授、COEプログラム拠点リーダ)

セッション1:基調講演
10:00-11:00 コンテンツ流通とコピーマート
 北川善太郎 ((財)国際高等研究所副所長、京都大学名誉教授)
11:00-12:00 デジタル時代の知的財産戦略
 荒井寿光 (内閣官房 知的財産戦略推進事務局長)

12:00-13:00 休憩(昼食)

セッション2:デジタルコンテンツ流通の法と実務
デジタルコンテンツをネットワーク上で流通させる新たなビジネスや
大学研究者の創作したデジタルコンテンツを、ネットワークを通じて
ライセンス・流通させるなどして、研究成果を社会へ還元する試み
が始められています。ただし、これらのビジネスや大学における試み
が成功するためには、法的基盤の整備が必要です。本セッションの
趣旨は、コンテンツ流通の現状と、その法的・政策的課題について
産官学の専門家5名による報告・討論を行うことで、これらの課題に
ついて整理し、解決の糸口を探ろうというものです。

13:00-13:20 問題整理:コンテンツ流通と知的財産法
 宮脇正晴 (立命館大学法学部助教授、京都大学COE研究員)
13:20-13:40 デジタルコンテンツ政策の展開について
 奈良俊哉 (総務省情報通信政策局情報通信政策課コンテンツ流通促進室長)
13:40-14:00 コンテンツ流通と著作権
 上野達弘 (立命館大学法学部助教授)
14:00-14:20 京都大学における情報知財活用の紹介
 河原達也 (京都大学学術情報メディアセンター教授)
14:20-14:40 イーブックビジネスの現状
 鈴木雄介 ((株)イーブックイニシアティブジャパン代表取締役社長)
14:40-15:20 討論

15:20-15:40 コーヒー・ブレイク

セッション3:MOTと特許工学
いわゆる死の谷(Death Valley)を乗り越え、研究開発成果をビジネス
に結び付けるためにMOTの重要性が叫ばれています。また、特許
ライフサイクルに情報学を応用し、種々の特許活動の方法論を確立
しようとする特許工学は、MOTの一領域であり、知財立国の実現には
不可欠です。かかる背景のもと、本セッションでは、MOTおよび特許
工学の観点から、種々の課題、成果を産官学の第一人者にご講演
頂き、議論することにより、MOT・特許工学の研究を促進することを
目的とします

15:40-16:00 特許工学とCAPEツール
 谷川英和 (IRD国際特許事務所所長、京都大学COE研究員)
16:00-16:20 特許情報の活用と知財人材の育成
 高倉成男 (独立行政法人 工業所有権情報・研修館 人材開発統括官)
16:20-16:40 特許戦略から経営戦略へ
 三宅将之 ((株)野村総合研究所営業企画部長・主席コンサルタント)
16:40-17:00 技術経営の中の知的財産の位置づけ
 鮫島正洋 (内田・鮫島法律事務所、弁護士/弁理士)
17:00-17:40 討論

17:40-17:50 閉会挨拶
18:00-19:30 懇親会
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