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[dbjapan] 「CRESTシンポジウム:自律・連合・仮想化時代のインターネット基盤技術」開催のご案内
- To: <dbjapan [at] gms.dbsj.org>
- Subject: [dbjapan] 「CRESTシンポジウム:自律・連合・仮想化時代のインターネット基盤技術」開催のご案内
- From: "Hiroyuki Kitagawa" <kitagawa [at] cs.tsukuba.ac.jp>
- Date: Wed, 27 Aug 2008 19:12:23 +0900
日本データベース学会の皆様 下記のようなシンポジウムを開催致しますので,ご興味のある方は ご参加を検討頂けましたら幸甚に存じます. 筑波大学 北川 ----- CRESTシンポジウム:自律・連合・仮想化時代のインターネット基盤技術 開催案内 共催 独立行政法人 科学技術振興機構 国立大学法人 筑波大学大学院システム情報工学研究科 日時:2008年9月8日(月)10:30〜 17:20(10:00開場) 場所:富士ソフト アキバプラザ セミナールーム 1(JR秋葉原駅近く) 会場 http://www.fsi.co.jp/akibaplaza/cont/plaza/ seminar.html アクセス http://www.fsi.co.jp/akibaplaza/cont/info/ access.html 定員:80名(先着登録制,下記Webページより登録願い ます) 参加費:無料 Webページ:http://www.osss.cs.tsukuba.ac.jp/sustainable/ ●開催趣旨 インターネットは自律性を有するネットワークの連合体として生ま れ,今日まで成長してきました.自律性を有するものが連合すると いう,画期的と言っても良いこのパラダイムは,地球規模のネット ワークワークを破綻なく今日の規模成長させる源となると共 に,SNSのように人間同士の自律連合を喚起する技術や,Web 2.0 やクラウドコンピューティングといったネットワークサービスの新 しい方向性を産み出しています.近年の仮想化技術の目覚ましい発 展と相乗し,今後のITシステムは,ハードウェアとソフトウェアとい う「モノ」を作って組み合わせていく時代から,ネットワークサー ビスという仮想的な機能と,それらの組み合わせによってシステム 構築を行っていく時代にシフトしつつあると考えられます. 当研究グループでは,今後のインターネット上のシステム構築の肝 要は,仮想化技術を活用しながら,自律性と連合性を自在に制御で きるサービス基盤技術の開発にあると考え,2003年度より 5年間に渡って,OS,ネットワーク,データベース,プログラ ミング言語といった基盤ソフトウェア技術の各層において,自律性 と連合性を支援する基盤技術の開発を行って参りました.研究推進 に当たっては,ここで開発した技術が単に学術研究の一つとして留 まるのではなく,今後のITシステムの基盤技術として実社会に寄与す ることを目指して研究開発を進めて参りました.本シンポジウムで は,私共が開発してきた基盤技術の成果を紹介すると共に,今後の 発展の可能性について議論したいと思います. ●プログラム 10:00 開場 10:30-10:40 開会挨拶 10:40-11:20 自律・連合・仮想化の時代へ向けて:プロジェクト概要 加藤和彦(筑波大学大学院システム情報工学研究 科 教授) 11:20-12:00 広域サステーナブル・ネットワーキング 中尾彰宏(東京大学情報学環 准教授) 12:00-13:00 昼食 13:00-13:40 サステーナブルなストリーム情報統合基盤 北川博之(筑波大学大学院システム情報工学研究 科 教授) 13:40-14:20 クラウドコンピューティング基盤:Sustainable Framework 2.0 杉木章義(科学技術振興機構 研究員) 14:20-15:00 仮想インターネット実験システムとサステーナブルな ストリーム中継システム 登 大遊(ソフトイーサ(株)会長/筑波大学 大学院システム情報工学研究科) 15:00-15:20 休憩 15:20-16:00 インターネットブート技術 "OS Circular" 須崎有康(産業技術総合研究所 主任研究員) 16:00-16:40 広域分散アプリケーションのためのシミュレーション システム 大山恵弘(電気通信大学電気通信学部情報工学 科 准教授) 16:40-17:20 文字列解析によるWebプログラムの検証 南出靖彦(筑波大学大学院システム情報工学研究 科 准教授) ●発表概要 題目:自律・連合・仮想化の時代へ向けて:プロジェクト概要 講演者:加藤和彦(筑波大学大学院システム情報工学研究科 教授) 概要:インターネット環境上で,自律性と連合性を自在に制御するための IT基盤技術開発の概要を解りやすく説明する.仮想化技術を活用し て,自律性と連合性を制御するための方法論,オペレーティングシ ステム,ネットワーク,データベース,プログラミング言語といっ た基盤ソフトウェア技術の各層において,得られた研究成果を概説 する.また,ネットワークそのものの障害も含めて,インターネッ ト上で起こり得るさまざまな障害を自律的に克服しながら持続的 サービスの提供を目指すサステーナブルサービスシステムの概要を 説明する. 題目:広域サステーナブル・ネットワーキング 講演者:中尾彰宏(東京大学情報学環 准教授) 概要:自律性を有しながら広域で連合する分散ネットワークシステ ムを支える基盤技術の研究を概説する.インターネットは元来自律 性を有しているが,分散ネットワークシステムによっては十分な耐 障害性を有しているとは言えない場合がある.本講演では,主に広 域ネットワークにおける分散ネットワークシステムの耐障害性を向 上するための基盤技術の研究開発について報告を行う. 題目:サステーナブルなストリーム情報統合基盤 講演者:北川博之(筑波大学大学院システム情報工学研究科 教授) 概要:自律性を有するシステム群の連合処理を実現するためには, システム間のデータの相互運用が必須である.我々は,オープン環 境におけるデータベース,Webサイト,さらに各種センサース トリームなどの多様な情報源の連合を対象に,シームレスなデータ 相互運用を実現するための情報統合基盤技術の研究を行ってきた. 本講演では,これまで研究開発を行ったサステーナブルなストリー ム情報統合基盤システムの概要,各種応用,分散ストリーム処理等 について紹介する.概要:自律性を有するシステム群の連合処理を 実現するためには,システム間のデータの相互運用が必須である. 我々は,オープン環境におけるデータベース,Webサイト,さ らに各種センサーストリームなどの多様な情報源の連合を対象に, シームレスなデータ相互運用を実現するための情報統合基盤技術の 研究を行ってきた.本講演では,これまで研究開発を行ったサス テーナブルなストリーム情報統合基盤システムの概要,各種応用, 分散ストリーム処理等について紹介する. 題目:クラウドコンピューティング基盤:Sustainable Framework 2.0 講演者:杉木章義(科学技術振興機構 研究員) 概要:データセンターの多拠点化やマッシュアップなどのサービス 環境の変化に対応するため,広域分散環境を想定して作成された次 世代型のサービス基盤が必要である.本発表では,異なる管理ドメ インのホストを有機的に連合し,仮想化技術に基づいてサービス環 境を構築するSustainable Framework 2.0について述べる.そ の応用例としてPeer-to-Peer型のサービス協調複製技術とク ラウドコンピューティングに向けたアプローチについて示す. 題目:仮想インターネット実験システムとサステーナブルなスト リーム中継システム 講演者:登 大遊(ソフトイーサ(株)会長/筑波大学大学院 システム情報工学研究科) 概要:仮想インターネットシステムは、1台?数台のコ ンピュータ上に多数の仮想ルータや仮想スイッチを配置し、複雑な IPネットワークを構築して実験可能である.サステーナブルなスト リーム中継システムは、インターネットを経由して、ファイアウォールや NATの内側にある任意のコンピュータ同士でソケット通信をすること ができるシステムで、データセンター上に設置した、冗長化された ゲートウェイシステムをすべての通信が経由する.これらの技術に ついて解説とデモンストレーションを行う. 題目:インターネットブート技術 "OS Circular" 講演者:須崎有康(産業技術総合研究所 主任研究員) 概要:OS Circularはインターネット上で公開されているディ スクイメージからOSを起動するフレームワーク技術であ る. 通常のシンクライアントと異なり、ディスクイメージの キャッシュを行なうことでネットワークが切れてもOSを利用し続ける ことを可能とする.この起動技術とサステーナブルネットワークと 組み合わせることで高効率/高信頼性を確保できるようになる. 題目:広域分散アプリケーションのためのシミュレーションシステム 講演者:大山恵弘(電気通信大学電気通信学部情報工学科 准 教授) 概要:大規模な広域分散アプリケーションを、1台から数十台 の計算機上で手軽にシミュレーション実行するためのシステムを説 明する.本システムにより、P2Pアプリケーション等の分散ア プリケーションを、修正を加えることなく、仮想的なインターネッ ト環境上で動かすことができる.実験では、20台の計算機の上に 6000台の仮想的な計算機を構築し、実際の分散アプリケーションの シミュレーションを問題なく行えたことを確認した. 題目:文字列解析によるWebプログラムの検証 講演者:南出靖彦(筑波大学大学院システム情報工学研究科 准教 授) 概要:プログラム解析を用いてWebプログラムを検証する技術 として,プログラムが出力しうる文字列を文脈自由文法を用いて近 似するプログラム解析(文字列解析)を開発した.このプログラム 解析をサーバサイドプログラムに適用することで,サーバサイドプ ログラムの妥当性や安全性を検証できる.本発表では,スクリプト言語 PHPに対する文字列解析の実装について解説し,妥当性や安全性の検 証に関する実験結果について説明する. 以上
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