日本データベース学会

dbjapanメーリングリストアーカイブ(2011年)

[dbjapan] SIGMOD-Japan第11回先端的データベースとWeb技術動向講演会(第48回支部大会)のご案内


9月21日(水)
DBjapan 各位

 SIGMOD-JAPANの幹事を務めております大森(電気通信大学)です。
来週10月1日(土)に、sigmod-japan恒例となりました第48回支部大会として、
国際会議報告と特別講演
  http://www.sigmodj.org/Events/taikai48.html
を、表参道にある青山学院大学 アスタジオ
http://www.aoyamagakuin.jp/practice/redevelopment/project/astudio.html
にて開催いたしますので、そのご案内を差し上げます。(プログラムと
参加手順は 最後につけてあります。)

------  今回の目玉1: SIGMOD2011  --------

 今回の国際会議報告は ACM SIGMOD2011(6・12開催、アテネ、
渡辺陽介先生@東工大)です。 今回の報告では、午前に、SIGMODの
基調講演で行なわれました「Internet Scale Storage」と「科学データ管理」
いう発表の報告を行ないます。これらは、DB研究の立場から、
巨大データ・クラウドコンピューティング・科学技術データ処理・
脳計算(シナプス)とインデックス、など米国のチャレンジを取り上げており、
デジタル論文集を読むだけではわからない中身となっています。また、
併設のPODS2011の基調講演からは、データの来歴管理(Data Provenance)
の具体的な研究体系の話を取り上げています。これも なかなか面白い
話で、上手い体系を作るのに皆苦心しているが重要性は日本でも良く認識
されている領域と思います。 午後の報告では、best paper を中心に、
クラウドソーシングとDB技術の統合利用方式など、ホットな個別研究の
ご紹介を頂きます。

------- 今回の目玉2: IBM のストリーム計算システム ------

 さらに、今回の支部大会では、特別講演として、午後の後半部に、
IBMのストリーム計算プラットフォーム IBM InfoSphere Streams の
ご紹介を IBM東京基礎研究所の安江俊明博士にお引き受け頂きました。
ここ数年のSIGMODなどでIBMから出ていたストリーム計算システム
の具体的な中身を発表していただけます。巨大データ+リアルタイムな
データ処理+高価値創出と、最近のITトレンドを牽引するIBM社のストリーム
システム体系のプログラミングモデルや実装モデル、Streams マイニング
ツールキットの使用例など、この機会でないと聞けない充実した
中身となっております。今回は、とりわけ学生会員の皆様にぜひご参加
いただきたいと存じます。

 内容・場所ともに先端的で充実した企画ですので、ぜひ会員の皆様
お誘いあわせの上 10月1日(土)に 青山学院大・アスタジオ(表参道)
まで 足をお運びください。


 連休が続く時機ですので、WEB経由の事前参加申し込み締め切りは
9月27日(火)終わりまで延長します。その後でも、当日受付で
今回は 大丈夫だろうと思います。(来週 また 流します!)
皆様 ぜひ ご参加ください。 

大森 匡・ SIGMOD-japan 幹事・10月大会担当
電気通信大学・大学院情報システム学研究科 
   情報システム基盤学専攻データベース学講座
     http://www.is.uec.ac.jp
 
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            プログラムと参加申し込み 

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         第11回 先端的データベースと Web 技術動向講演会
              (ACM SIGMOD 日本支部第48回支部大会)
   「SIGMOD2011国際会議報告とストリームコンピューティングの動向」
           http://www.sigmodj.org/Events/taikai48.html

日時:2011年10月1日(土) 10:00〜16:20

会場:青山学院大学 アスタジオ
   (東京都渋谷区神宮前5-47-11)
     東京メトロ銀座線・半蔵門線・千代田線表参道駅B2出口より徒歩5分
   
http://www.aoyamagakuin.jp/practice/redevelopment/project/astudio.html

主催: ACM SIGMOD 日本支部 (http://www.sigmodj.org/)
        (支部長:川越恭二 (立命館大学))
   日本データベース学会 (http://www.dbsj.org/)
         (会長:増永良文 (青山学院大学))

本講演会企画編集担当:
     ACM SIGMOD日本支部 副支部長
     大森 匡(電気通信大学)

参加申込: Webにてお申し込み下さい。
     http://www.sigmodj.org/Event-reg/index.html
     に登録用フォームがありますので、ご利用下さい。

     参加登録には確認のメールをお返しします。
     確認メールが来ない場合には、
     helpdesk [at] sigmodj.org までお問合せください。

* 参加申込み締め切り:9月26日(月)
  会場の収容人数に限りがございますので、収容人数を越えましたら
    そこで申込みは締め切らせて頂きますので、ご了承下さい。

* 参加費:
     5,000円 日本データベース学会 正会員(フルアクセス権無)
     3,000円 日本データベース学会 正会員(フルアクセス権有)
     1,000円 日本データベース学会 学生会員
 ・当日受付にてお支払い下さい.支部長名の領収書を発行致します。
    その時に講演資料集をお渡しいたします。
 ・日本データベース学会のフルアクセス権については、
     http://www.dbsj.org/Japanese/entry/kaihi-kitei-20020521.pdf
     をご参照下さい。
 ・日本データベース学会維持会員は3名まで無料枠があります。
 ・日本データベース学会とACM SIGMOD日本支部の一体運営により,
    ACM SIGMOD日本支部会員の皆様は同時に日本データベース学会会員
    となっています.

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    第11回 先端的データベースと Web 技術動向講演会
          (ACM SIGMOD 日本支部第48回支部大会)
   「SIGMOD2011国際会議報告とストリームコンピューティングの動向」
    日時:2011年10月1日(土) 10:00〜16:20

プログラム

9:30         受付開始

9:55-10:00   開会挨拶 (SIGMOD-J支部長)

10:00-11:30 「SIGMOD 2011国際会議報告(1)」  渡辺陽介(東工大)

ギリシャのアテネにおいて,6月12日から16日の日程で開催されたSIGMOD/
PODS 2011について報告する.前半では会議全体の概要のほか,PODSのキー
ノート1件とSIGMODのキーノート2件を紹介する.

・"A Quest for Beauty and Wealth (or, Business Processes for Database
Researchers)", Tova Milo (Tel Aviv University).
・"Internet Scale Storage", James Hamilton (Amazon Web Services).
・"Managing Scientific Data", Anastasia Ailamaki (EPFL).

また,14日の夜に行われた若手研究者のためのNew Researchers Symposiumの
様子についても報告する予定である.

11:30-13:15 昼休み

13:15-14:35 「SIGMOD 2011国際会議報告(2)」  渡辺陽介(東工大)

後半では,Best Paperの内容を中心にSIGMOD2011のResearch Sessionの発表
を何件かお伝えする.特に,UC BerkeleyとETHの研究者らによるDBMSとクラウ
ドソーシングとの統合に関する興味深い研究がありましたのでご紹介する予定
である.

・"Entangled Queries: Enabling Declarative Data-Driven Coordination",
・"CrowdDB: Answering Queries with Crowdsourcing",

14:35-14:55 休憩

14:55-16:15 「IBM InfoSphere Streams -大量データの高速処理/実時間処理
のための次世代プラットフォーム-」  安江俊明(IBM東京基礎研究所)

ストリーミング・コンピューティングとは、複数の情報ソース(構造化、非構
造化データ等)から時々刻々到達するデータを複合的に分析し、即座の意思決
定を可能にする計算パラダイムであり、IBM InfoSphere Streamsはそのための
実行基盤ソフトウェアである。本講演では、近年重要な課題となりつつある
Big dataに対する解析処理に対して、IBMのソフトウェア戦略としてのStreams
の位置付けやこれまでの実施事例とともに、Streamsの技術的な概要に
ついて紹介する。

16:15-16:20 閉会

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