日本データベース学会

dbjapanメーリングリストアーカイブ(2012年)

西尾章治郎教授(情報処理学会・副会長候補),清木康教授(同調査研究推薦理事候補),木俵豊所長(同理事候補)ご支援のお願い


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日本データベース学会の皆様:

情報処理学会・DBS研究会主査を仰せつかっております山名です。

このたび、西尾章治郎教授(大阪大学大学院・情報科学研究科)が情報処理学会・
副会長候補に推挙されました。西尾先生は、現在、日本学術会議情報学委員長
でいらっしゃると共に、わが国情報科学の教育研究、とくにデータベース分野
における強力なリーダーシップについてはすでに皆様ご承知のとおりです。
会員数が減少を続ける情報処理学会の「未来をデザイン」し、「ときめきを感
じる場」、「責任を検証する場」とするためにそのリーダーシップがいまこそ
期待されております。(一部、西尾先生の抱負より引用)

また清木康教授(慶応大学・環境情報学部)が調査研究運営委員会からの推薦
により同理事候補(調査研究担当)に、木俵豊所長((独)情報通信研究機構ユニ
バーサルコミュニケーション研究所)が同理事候補(会誌・論文誌・教育・国際
担当)に推挙されました。

清木先生は、同学会でDBS主査をされると共にTOD論文誌を立ち上げられるなど、
この分野の振興に献身的に努力しておられます。木俵様は、DBS幹事、DE委員
などを歴任されると共にこの分野で多大な業績を残されております。

是非、副会長、ならびに、理事として情報処理学会の運営に携わっていただき
たいと思います.お三人の抱負を添付させて頂きます。すでにWebでは本選挙に
ついて広報されておりますが、「Web投票のお願い」が郵送されましたら、
お三人の皆様に格別のご支援を賜りますようよろしくお願い申し上げます。

なお、役員選挙につきましては
 http://www.ipsj.or.jp/topics/yakuin-kaisen2012.html
に記載がございます。


★西尾章治郎教授★
(NISHIO, Shojiro)(京大1975卒) 大阪大学大学院情報科学研究科 教授

[略歴] 1975年京都大学工学部卒業, 1980年同大学院博士後期課程修了(工
学博士). 京都大学助手等を経て, 1992年大阪大学工学部教授, 2002年から現
職. その間, 文部科学省科学官, 大阪大学理事・副学長等を歴任. データベー
スシステム研究に従事. 本会では理事(調査研究担当 1998-1999年度)等を歴任
し,本会フェロー。現在, 日本学術会議情報学委員長.本会功績賞, 論文賞を
受賞. IEEE, IEICEのフェロー.

[抱負] 学会には「未来をデザインする場」, 「ときめきを感じる場」, 「責
任を検証する場」を提供するという役割があると思います. 【未来をデザインす
る場】我が国の情報通信分野の国際競争力は, 最近低迷しています. この現状を
打破する方策と今後の展望について, 日本学術会議等とも連携しながら, 本会が
指針を提示すべき時期に来ていると考えます. 【ときめきを感じる場】本会は, 
発見や発明に感動し, 「おもしろくてたまらない」と心の底から言えるワクワク
する研究成果を発表し, 議論する場であらねばならないと思います. ときめきは
あこがれでもあり, 素晴らしい研究成果に触れ, 自分もそのような研究を是非や
ってみたい, 自分もあんな人になりたいという気持ちが湧き起こるような企画を
打ち立てていくことが重要です. 【責任を検証する場】自らの研究が実社会のな
かでどのように役立つのか, 社会を正しい方向にリードできているのかを冷静に
見つめる場を本会が提供することが大切です. 例えば, 先の東日本大震災におい
て何ができて,何ができなかったのか, 今後何をすべきかを検証することは緊急
の課題です. 皆様とともに, このような学会を目指していきたいと考えています.


★清木 康教授★
(KIYOKI, Yasushi)(慶大1978卒) 慶應義塾大学環境情報学部 教授
※調査研究運営委員会からの推薦

[略歴] 1983年慶大・工学博士. 日本電信電話公社, 筑波大学を経て現職. 
本会会誌編集委員会委員, 同委員会ソフトウェア分野主査, システムソフト
ウェアとオペレーティング・システム研究会幹事, データベースシステム研
究会幹事及び主査, 論文誌編集委員, 論文誌データベース共同編集委員長等
を歴任し, 2005年本会フェロー. 研究会論文誌の立ち上げに尽力すると共に
FIT2005では実行委員長として産学連携を推進.

[抱負] 近年の情報システムとその応用領域の急速な発展・拡大は, 社会
における情報獲得・分析・統合・発信の環境を劇的に変化させており, 本会
の調査研究分野は, 将来の社会環境, 情報環境を支える最も主要な活動とし
て益々重要となっています. 研究会活動が主導する現在の領域に加えて, 関
連領域が, 環境, 生命, 医療, 看護, 社会科学, 芸術, 文化, 国際関係など
の新しい応用分野へ拡大している流れを踏まえ, 「情報処理分野と重要応用
分野との連携」をテーマとし, 新たな連携のための研究会活動環境の構築に
力を注ぎたいと思います. 1999年にデータベースシステム研究会主査を拝命
し, 研究会論文誌の創設時よりその役割・投稿規定の整備, 研究会主体の自
主編集方法の設計・実現を行い, 1999年より4年間編集委員長として編集を
行い, その後に続く研究会論文誌発行の先駆けとした経験, そして, 産学の
両方に所属した経験から, FIT2005では実行委員長として産業界との連携の
重要性を鑑み「ITベンチャーが拓く新しい未来・社会」のパネルを企画し,産
業界との積極的な交流の場を設けた経験をもとに, 今後, 新しい連携を伴っ
た本会の研究会活動を現在社会においてより価値あるものへと前進させてい
くことを目指して, 微力ながら尽力していきたいと考えております.


★木俵 豊所長★
(KIDAWARA, Yutaka)(神戸大1988卒) (独)情報通信研究機構ユニバー
サルコミュニケーション研究所 所長

[略歴]1990年3月神戸大学自然科学研究科計測工学専攻修了. 同年(株)神戸
製鋼所入社, 1999年3月神戸大学自然科学研究科情報メディア科学専攻博士
後期課程修了(工学博士), 2001年4月(独)通信総合研究所入所, 2006年8月
内閣府へ出向, 2007年4月(独)情報通信研究機構知識創成コミュニケーション
研究センター知識処理グループグループリーダー, 2011年4月より現職. 
2008年より京都大学連携教授, 大阪大学招聘教授. 第54回本会全国大会優秀
賞, 第56回前島賞, 第43回市村学術貢献賞受賞. 本会データベース研究会
運営委員及び幹事, 電子情報通信学会データ工学研究会専門委員を歴任.

[抱負] インターネットが社会の隅々まで浸透し人々の生活に欠かせない
ものになるにつれて, ますます大量の情報が流通するようになってきました. 
我が国の学術分野では様々な高度な情報処理技術の研究開発が行われている
にも関わらず, 産業界においては必ずしも世界をリードするICTビジネスを
他国に先駆けて創出できているとは言えません. インターネットに蓄えられ
ているビッグデータには社会を変革し人の活動を支える多くの「知」が含ま
れています. そのビッグデータから「知」を取り出すための情報処理技術は, 
これからの社会でますます重要度を増しています. ネットワーク技術によっ
て距離の壁を意識させずにコミュニケーションが実現できるようになった
現在, 情報処理技術で言葉や知識の壁を越えて誰もが自由自在に情報を扱
える社会の実現に向けて, さらに高度なICT社会を実現するために産官学の
力を結びつける情報処理学会の役割は非常に大きいと考えています. その
ような活動に尽力し, 我が国の情報処理分野の活性化を通じて, 世界の
発展に微力ながらも貢献する所存です.

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Hayato YAMANA,  Prof.  Waseda Univ.  
Mail: yamana [at] waseda.jp/yamana [at] acm.org
Bld.51-11-05, 3-4-1 Okubo, Shinjuku-ku, Tokyo 169-8555 JAPAN   
TEL/FAX: 03-5286-3503 URL:http://www.yama.info.waseda.ac.jp/
Access: http://www.sci.waseda.ac.jp/campus/index.html