日本データベース学会

dbjapanメーリングリストアーカイブ(2012年)

訳書「インタラクティブ情報検索システムの評価 -ユーザの視点を取り入れる手法-」(仮称)ご案内


日本データベース学会の皆様
(重複して受け取られた場合にはご容赦ください)

京都大学の大島裕明でございます。

国立情報学研究所の神門典子先生より、
訳書「インタラクティブ情報検索システムの評価
      -ユーザの視点を取り入れる手法-」(仮称)
をご紹介いただきましたので周知させていただきます。

もし興味がございましたら、下記の購買層に関する調査に
ご協力いただけましたら、大変ありがたく存じます。

Kelly著「インタラクティブ情報検索システムの評価」に関する調査
https://www.surveymonkey.com/s/kelly-iir

どうぞよろしくお願い申し上げます。

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      インタラクティブ情報検索システムの評価
    - ユーザ参加型の評価手法 - (仮称)のご案内

http://www.slis.tsukuba.ac.jp/~hideo/kelly_iir.pdf

翻訳者(五十音順)
阿部 明典、加藤 恒昭、神門 典子、清田 陽司、
上保 秀夫、高間 康史、西原 陽子、森 辰則
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### 原書情報 ###

書籍名: Methods for Evaluating Interactive Information Retrieval Systems
with Users
著者・所属: Diane Kelly
School of Information and Library Science, University of North Carolina
at Chapel Hill
シリーズ名: Foundation and Trends in Information Retrieval
出版社: Now Publishers
出版年: 2009
URL: http://www.nowpublishers.com/product.aspx?product=INR&doi=1500000012


### 本書の特徴 ###
本書はサーチエンジンを含む情報検索システムの評価のうち、特に「ユーザ参加
型の評価手法」に
ついて詳しく解説した国内外を問わず貴重な内容になっています。被験者実験に
関する教育を受け
ていないものの技術力の高い学生や研究者を対象として書かれています。仮説と
は何かという基礎
的内容から情報検索分野におけるテストコレクションに関するものまで幅広く解
説した本書は、対
話型システムのユーザ評価をする際に大変参考になるテキストです。内容の詳細
は次ページの目次
をご覧下さい。
著者のDiane Kelly は対話型情報検索とその評価手法の第1人者であり、SIGIR
などのシステム
志向の強い国際会議でも常連の発表者です。また教育者としても優秀でノースカ
ロライナ大学から
教育に関する賞も受賞しています。また、本書が収録されるFoundations and
Trends in
Information Retrieval はSIGIR の元会長と現副会長が丁寧に査読と編集をして
いるシリーズとし
て近年特に注目を集めています。


### 本書の対象者 ###
- 情報アクセス技術(情報検索、テキスト要約、情報抽出、質問応答など)や情
報探索行動分野
の研究者や大学生
- 自然言語処理、人工知能、データ工学等の分野のうちユーザ実験に興味のある
研究者や大学生
- 司書やデジタル図書館などの開発者や実務者


### 目次(草稿時のものです) ###
1. 序章
目的と領域(範囲)・情報源と推薦する文献・本稿の構成

2. インタラクティブ情報検索
(I I R)とは何か?

3. 予備知識
情報検索における認知的視点・TREC

4 .アプローチ
探索的、記述的、説明的研究・評価と実験・実験室型と自然型研究・長期的調
査・ケーススタディ・Wizard of Oz 研究とシミュレーション

5 . 研究の基礎
課題と質問・理論・仮説・変数と測定・測定に関して考慮すべき点・測定のレベル

6 . 実験計画
伝統的な計画とIIR 計画・要因計画・被験者間と被験者内計画・ローテーション
と学習効果の制御・ランダム化と被験者選択・研究モード・プロトコル・チュー
トリアル・時間設定と疲労効果・パイロットテスト

7 . サンプリング
確率的サンプリング・非確率的サンプリング手法・被験者の雇用・ユーザ、被験
者、実験参加者、評価者

8 . コレクション
文献、トピック、タスク・情報要求: タスクとトピック

9 . データ収集手法
発話思考法・誘導回想・自己報告・観察・ログ・質問票・インタビュー・End
Products の評価

1 0 . 指標
背景・インタラクション・性能・被験者からの評価的フィードバック

1 1 . データ分析
質的データ分析・量的データ分析

1 2 . 妥当性と信頼性

1 3 . 人体研究の倫理
被験者とは誰か?・機関における審査委員・倫理コードのガイド・IIR 研究者特
有の問題

1 4 . 残された課題と今後の方向
その他のシステム・コレクション・指標

1 5 . 終章

参考文献

-- 
Hiroaki Ohshima, Assistant Professor
Department of Social Informatics,
Graduate School of Informatics, Kyoto University
Email: ohshima [at] dl.kuis.kyoto-u.ac.jp
Tel: +81-75-753-5395