日本データベース学会

dbjapanメーリングリストアーカイブ(2012年)

第11回DBSJ通常総会報告+2011年度DBSJ論文賞授賞式報告+SoC2012終了報告


日本データベース学会の皆様

時下,皆様には益々ご清栄のこととお慶び申し上げます.

さて,かねてよりご案内して参りました下記3件の行事が,6月23日(土)に青山学院アスタジオにてつつがなく終了しましたことを謹んで報告いたします.
(1)第11回DBSJ総会
(2)2011年度DBSJ論文賞授賞式
(3)SoC2012(第3回ソーシャルコンピューティングシンポジウム)

(1)第11回DBSJ総会
皆様から多数いただきました委任状と現地出席者で標記総会は午後4時50分~午後5時40分まで開催されつつがなく終了いたました.総会では次のことが審議され,承認されました.議事録を添付します.ご確認ください.
1. 2011年度事業報告および決算について.
2. 監査報告
3. 2012年度事業計画および予算について
4. 2012年度役員改選について
5. 褒状授与
6.その他

(2)2011年度DBSJ論文賞授賞式
2011年度DBSJ論文賞が下記論文に授与され,著者に増永会長より賞状と賞金が授与された.誠におめでとうございます:
著者:伏見卓恭 斉藤和巳 風間一洋
論文題目:ネットワーク機能コミュニティ抽出法
掲載論文誌:日本データベース学会論文誌 第10巻第3号pp.13-18(2012年2月刊行)
選考理由:本論文はPageRank アルゴリズムの収束過程のスコア変化量に着目して,機能が同じクラスタを発見するという,これまでにない新しい発想のもとにウェブのネットワーク構造からコミュニティを発見している.また,人工グラフならびに実際の小規模なウェブネットワークから意図したクラスタが抽出できることを実験で示している.本論文は速報性,萌芽性に富み,かつ新規性も高く,日本データベース学会論文誌の編集方針にかなった大変質の高い論文と認め,本会論文賞を授賞するに値すると判断する.

(3)SoC2012(第3回ソーシャルコンピューティングシンポジウム)
午前9時55分にスタートし午後6時に閉会したSoC2012は一昨年,昨年に続く第3回目で,我が国のソーシャルコンピューティング研究の第一線を結集して,8件の招待講演,12件の一般論文発表が執り行われた.一般論文発表は査読付で,5分の口頭発表に続き,ポスター発表に移るというスタイルで執り行われた.招待講演,一般発表,いずれも的を射たレベルの高い発表で,充実した質疑応答とポスターセッションでの議論が交わされ,我が国にソーシャルコンピューティング時代が確実に到来していることを実感させた.講演論文集はいずれDBSJのホームページにUPする予定である.
 出席者数は現時点で取りまとめ中であるが会員・学生・一般合わせて130名程度であった.特筆される点としては,院生や学生が遠くは北海道や関西から多数参加したし,またDBSJ会員ではない企業の方々からの参加も多く,ソーシャルコンピューティングに関する我が国の幅広くて高い関心をうかがい知ることができた.また,昨年のSoC2011に引き続き,招待講演と一般講演をドワンゴのニコ生中継した.午前中の中継に総視聴者数1513・コメント数2862,午後の中継には総視聴者数1469・コメント数3011が寄せられたとのことで,本シンポジウムの反響の大きさをうかがい知ることができる.
 末筆ではあるが,ご多忙のなかにもかかわらず招待講演をお引き受けくださった8名の講演者の皆様,そしてDBSJが主催した本シンポジウムに協賛してくださったIEICEのWI2研,DE研,IPSJのDBS研,そして青山学院大学社会情報学部,さらにSoC2012の企画アドバイザ,プログラム委員,ローカルアレンジメントの方々のご尽力に心より感謝申し上げる.

増永良文
青山学院大学 国際交流センター 副所長
青山学院大学 社会情報学部 教授
〒252-5258 神奈川県相模原市中央区淵野辺5-10-1 B613
☎ (042) 759-6101  携帯 070-5580-3213
E-mail  masunaga [at] si.aoyama.ac.jp


Attachment: 第11回DBSJ通常総会議事録.pdf
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