日本データベース学会

dbjapanメーリングリストアーカイブ(2013年)

第16回先端的データベースとWeb技術動向講演会(SIGMOD-J53回大会)


日本データベース学会の皆様へ

ACM-SGMOD日本支部の支部長の川越です。

SIGMOD-Jの6月大会・第16回先端的データベースとWeb技術動向講演会を
6月8日(土)に東京大学生産技術研究所にて開催致します。

以下は、今回の講演会のポイントです。

1)ICDE2013に参加しないと得られない貴重な情報が入手できます。
日本からのICDE2013参加者はわずか5〜6名とのこと。

・ビッグデータ分析用高性能DBであるSAP HANAを開発しているSAP・CTOの
VISHAL SIKKA氏によるキーノートの報告内容を聞くことができます。
・パネル討論(Big Data for the Public)が手に取るようにわかります。

2)ビッグデータ分析で重要なプライバシー保護への対処についての知識が獲得
できます。

・プライバシーを守りつつデータマイニングを行うことが企業で強く求められ
ています。このための技術である秘密計算技術とその実データへの適用事例に
関する知識を獲得することができます。
・プライバシー保護を維持したままデータ分析が安心して行えます。
・講演者はこの分野でアクティブで情報処理学会論文賞も受賞されているNTT
研究所の濱田氏です。

3)数学的解析を駆使した巨大グラフ解析アルゴリズムの最新動向を短時間で理
解することができます。

・これからのビッグデータ分析に必要な超大量情報間のつながりの分析が短時
間で行えるようになる技術がわかります。
・いくらコンピュータが高性能になったとはいえ、まだまだ長時間の分析時間
が必要なのです。
・講演者はこの分野で優れた研究業績を出されている世界的権威の河原林先生
です。

その他
・土曜日での開催ですので、皆様のお仕事に比較的影響しない日程になってい
ます。

皆様の積極的な参加をお願いします。
参加申し込みは**6月3日**までにお願いします。
http://www.sigmodj.org/regist/conference_informations/6

---------  6月開催プログラム -------------------
第16回先端的データベースとWeb技術動向講演会 (ACM SIGMOD 日本支部第53回支部大会)
「ICDE2013国際会議報告および秘密計算と巨大グラフ解析に関する最新動向」

日時:2013年6月8日(土) 10:00 - 16:45
開催場所:東京大学生産技術研究所 An棟3階大会議室(東京都目黒区4-6-1)
主催:ACM SIGMOD 日本支部(支部長:川越恭二 (立命館大学)),
日本データベース学会(会長:西尾章治郎(大阪大学))
企画:副支部長 豊田正史(東大)

9:30 受付開始

10:00 - 10:05 開会挨拶

10:05 - 11:35 ICDE2013 国際会議報告(1)
              奥健太 (立命館大学)
       2013年4月9日から11日に,オーストラリアのブリスベンで開催されたICDE2013
       について報告する.前半は,ICDE2013の採択率などの統計データについて紹介
       すると共に,キーノートやパネルディスカッションを中心に紹介する.パネル
       ディスカッションでは,ビッグデータ公開に関して議論が行われた.

11:35 - 13:00 昼休み

13:00 - 13:15 DEIM2013 論文賞授賞式

13:15 - 14:15 ICDE2013 国際会議報告(2)
              奥健太 (立命館大学)

       後半は,チュートリアルやBest paperとBest paper runner-upなどを含めた興
              味深い講演を取り上げて紹介する.なお,Best paperは,UC BerkeleyのBeth
              Trushkowsky氏の"Crowdsourced Enumeration Queries"であった. 
      
14:15 - 14:30 休憩

14:30 - 15:30 秘密計算によるプライバシー保護データマイニング
              濱田浩気 (NTTセキュアプラットフォーム研究所 研究員)

              プライバシー保護データマイニング(privacy-preserving data mining, PPDM)
              と呼ばれる,情報の活用とプライバシーの保護を両立させる仕組みの実現が求
              められている.本講演では,PPDM について概観し,PPDM を実現する技術の一
              つである秘密計算技術でデータ分析を行う際の課題といくつかの結果について,
              実データに対する適用例を交えて紹介する.

15:30 - 15:45 休憩

15:45 - 16:45 JST ERATO「河原林巨大グラフ」の概要と、高速アルゴリズム開発の可能性
       河原林健一 (国立情報学研究所 教授)

       Web構造やFacebook, Twitterなど,我々の身近にある複雑ネットワークは日々
       膨張を続け,現在では各々10^9に近いユーザーが利用する巨大構造をなしている.
       この様な巨大なネットワークは,ユーザーに相当する「頂点」と,各ユーザー
       を結ぶネットワークに該当する「辺」からなる「グラフ」を構成している.
       JST ERATO「河原林巨大グラフプロジェクト」では,このような巨大グラフを、
       1.数学的に解析し,2.その解析により「高速」に動作するアルゴリズム開発、
       を目指している。本講演では、上記プロジェクトの概要を最初に紹介する。その
       後、グラフの「数学的」な知識と既知のアルゴリズムを組み合わせることにより、
       既存よりはるかに性能が良いアルゴリズム開発が可能である例をいくつか紹介する。

16:45 閉会

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・参加申込は下記 URL にアクセスしてお申し込み下さい.
  http://www.sigmodj.org/regist/conference_informations/6

・参加登録には確認のメールをお返しします.確認メールが来ない場合には,
   helpdesk [at] sigmodj.org
 までお問合せください.

・参加申込み〆切:2013/6/6(木)
 (人数把握のため、申し込みはできるだけ 6/3(月)までに お願いします)
  会場の収容人数が最大100名となっているため、
 収容人数を越えましたらそこで申込みは
 締め切らせて頂きます.ご了承下さい.

・参加費

  5,000円 日本データベース学会 正会員(フルアクセス権無)
  3,000円 日本データベース学会 正会員(フルアクセス権有)
  1,000円 日本データベース学会 学生会員
  5,000円 非会員

  ・日本データベース学会の会員ではない方は,2013-05-31(金)から参加受付いたします.
  ・なお、年会費無料での会員登録も可能です.こちらにて受け付けております.
 ・講演会への参加登録を行った後、講演会前日までに会員登録を行ってください.
  ・当日受付にてお支払い下さい.支部長名の領収書を発行致します.その時に講演資料集をお渡しいたします.
  ・日本データベース学会維持会員は3名まで無料枠があります.
  ・日本データベース学会とACM SIGMOD日本支部の一体運営により,
  ACM SIGMOD日本支部会員の皆様は同時に日本データベース学会会員となっています.
  ・日本データベース学会の会員種別に関する詳細は以下をご参照ください.
  http://www.dbsj.org/Japanese/about/dbsj-provisions-kaiin.pdf
  ・日本データベース学会会員登録のお申し込みは以下にて受け付けております.
  http://www.dbsj.org/Japanese/entry.html
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川越恭二 Kyoji Kawagoe
立命館大学 情報理工学部
情報コミュニケーション学科 教授
kawagoe [at] is.ritsumei.ac.jp 077-561-3904