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dbjapanメーリングリストアーカイブ(2017年)

[dbjapan] 言語処理学会第23回年次大会(NLP2017)開催案内 (開催3/13-3/17)


メーリングリストの皆様
(重複して届きました場合はお許しください),

NTTの田中と申します.

言語処理学会第23回年次大会の最終案内をお送りいたします.
どうぞ奮ってご参加ください.

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    ★★★新着情報★★★
★予稿集を3月6日(月)から公開しました
 事前参加登録者は学会からの連絡に従って予稿集を閲覧可能です.
★荷物についてのお願いを追加しました
★ランチマップを追加しました
★企画セッション「年次大会の活性化案検討会」の開催案内を追加しました


  ★★★重要なお知らせ★★★
★事前登録者は,参加証,領収書の引き替えに必要ですので,
 <事前参加登録手続き完了のメール>のプリントアウトをお持
 ちになるか,スマートフォンなどで受付にてご提示ください.
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目次

□言語処理学会第23回年次大会(NLP2017)開催案内
 ★チュートリアル
 ★招待講演
 ★参加登録
 ★参加費
 ★予稿集
 ★懇親会(参加受付は締め切りました)
□第23回年次大会 テーマセッションの開催案内
□第23回年次大会 特別ワークショップの開催案内
□企画セッション「年次大会の活性化案検討会」の開催案内

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□言語処理学会第23回年次大会(NLP2017)開催案内

言語処理学会第23回年次大会(NLP2017)を筑波大学において以下の要領に
より開催いたします.本大会は筑波大学との共催で開催されます.

◯ 大会Webサイト

大会Webサイトは以下のURLにて開設しています.順次,情報を
アップデートいたしますので,こちらもご覧ください.

 http://www.anlp.jp/nlp2017/


◯ 開催日時
 2017年    3月 13日(月)〜 3月17日(金)
           3月 13日(月) チュートリアル (13:00-17:00)
           3月 14日(火) 本会議 第1日   ( 9:00-18:30)
           3月 15日(水) 本会議 第2日   ( 9:00-17:40)
           3月 16日(木) 本会議 第3日   ( 9:00-18:50)
           3月 17日(金) ワークショップ ( 9:35-11:25)

◯ 会場
・本会議,チュートリアル,ワークショップ
 会場:筑波大学 筑波キャンパス 春日エリア
 所在地:〒305-8550 茨城県つくば市春日1-2
 地図:http://www.anlp.jp/nlp2017/accessmap.pdf
 つくばエクスプレスつくば駅から徒歩7 分
 http://www.tsukuba.ac.jp/access/tsukuba_access.html
 

・懇親会
 会場:オークラフロンティアホテルつくば アネックス1F「昴の間」
 所在地:〒305-8550 茨城県つくば市吾妻1丁目1364-1
 地図:http://www.anlp.jp/nlp2017/accessmap.pdf
 つくばエクスプレスつくば駅から徒歩2分
 http://www.okura-tsukuba.co.jp/access/
 
○ 荷物について
 当日会場は混雑が予想されますので,時間に余裕がある方はいったんホテル
 のフロントに荷物を預けるなどしてからお越しください.会場では,春日講
 堂ロビー等にワイヤー(チェーン)ロックで荷物を留められる無人のスペー
 スを設置する予定です.ワイヤーロックを持参いただければ利用できますの
 でご活用ください.ただし,盗難等の補償はできませんので,ご利用は自己
 責任でお願いいたします.

○ランチマップ
・会場内の学食は小規模なため供給できる量が限られており会議参加者に対応
 できません.学食では一般の職員や学生の昼食を優先するために,会議参加
 者の皆様には昼食を持参されるか,つくば駅周辺での昼食をお願いします.
・つくば駅周辺のランチマップはこちらをご覧ください.
 http://www.tsukucen.net/about/gourmetmap/

◯ 受付
 筑波大学 筑波キャンパス 春日エリア
 7A棟1階ロビー
 地図:http://www.anlp.jp/nlp2017/registration.pdf


★ チュートリアル
3月13日(月)には,以下の4つの分野のチュートリアルを行う予定です.

・3月13日(月)13:00-14:45 A会場(春日講堂)
◆講演者:馬場 雪乃 氏(京都大学)
◆題目:ヒューマンコンピュテーションとクラウドソーシング
◆概要:
ヒューマンコンピュテーションとは,コンピュータだけでは,あるいは人間
だけでは解決が難しい問題を,コンピュータの計算能力と人間の判断能力を
組み合わせて解決しようという考え方である.不特定多数の労働力を獲得す
るための仕組みであるクラウドソーシングの普及も後押しとなり,人工知能
分野において,ヒューマンコンピュテーションの研究が活発に行われている.
ヒューマンコンピュテーションの実現において特に重要なのは,人間の判断
の信頼性保証である.本チュートリアルでは,ヒューマンコンピュテーショ
ンとクラウドソーシングの基礎と応用を解説するとともに,機械学習を用い
て,複数の人間の判断を統合して判断の信頼性を向上する技術と,複数の人
の中から信頼性の高い判断者を見つけ出す技術を紹介する.また,機械学習
のためにヒューマンコンピュテーションを活用する研究についても紹介する.

・3月13日(月)13:00-14:45 B会場(A205)
◆講演者:金山 博  氏(日本IBM東京基礎研究所)
     田中 貴秋 氏(NTTコミュニケーション科学基礎研究所)
◆題目:Universal Dependenciesと日本語
◆概要:
Universal Dependencies (UD)は,複数の言語の構文を共通化した構造
で表現することにより,他の言語のコーパスを用いた言語横断的な学習,言語
間の定量的な比較などを可能にするための枠組みである.
2016年末現在,日本語を含む約50の言語に対してタグセットの定義や言語資
源が公開されている.日本語については,講演者らのチームで仕様の策定や言
語資源の作成を行っている.本講演では,これまでの議論や現状の言語資源を
紹介し,日本語を題材とした研究の活性化を目指す.

・3月13日(月)15:15-17:00 A会場(春日講堂)
◆講演者:中澤 敏明 氏(JST)
◆題目:ゼロから始めるニューラルネット機械翻訳
◆概要:
ニューラルネットワークを利用したEnd-to-Endの機械翻訳(Neural network
 Machine Translation,NMT)が提案されてからまだ2,3年ほどしか経過して
いないが,20年以上研究されてきた統計翻訳(Statistical Machine Trans-
lation, SMT)の精度を大きく上回ったという報告が多く挙がっている.また2016
年11月にGoogle翻訳が日本語を含む8つの言語を対象にNMTの提供を開始したとい
うニュースは大きな話題となり,その精度の向上ぶりには一般ユーザーだけでは
なく,
翻訳関係者や研究者にも衝撃を与えた.本チュートリアルではSMTと比較しながら
NMTの仕組みを解説し,その翻訳精度や現状のNMTで一般的に問題となっている点に
ついて述べ,これらの問題点に対する最新の研究成果を紹介する.またオープン
ソース
のNMTシステムを紹介し,今後NMTとどう向き合うべきかを議論する.なお本チュート
リアルではニューラルネットワークの基礎の解説は行わない.

・3月13日(月)15:15-17:00 B会場(A205)
◆講演者:西村 義樹 氏(東京大学)
◆題目:文法と意味:認知言語学の視点
◆概要:
1.認知言語学のどこが「認知」的なのか?:同じく言語知識の解明を目指す生成文法
との根本的な違いは何か?
2.言語を用いたコミュニケーションにおいて伝達されるメッセージを言語の知識に属
する部分(コンテクスト中立的/意味論的な意味)とそれ以外の部分(コンテクスト
依存的/語用論的な意味)に二分することはできるのか?
3.そもそも(狭義の)文法とは何か? すべての言語の知識に(語彙に加えて)文法
があることの意義は何か? 
4.文法と意味はどのような関係にあると考えるのが適切なのか?
5.文の意味を決定する要因として真理条件以外に何がどうして必要なのか?
6.語彙的な知識と文法的な知識はどのような関係にあるのか?両者は別個の領域
なのか,
それとも,(スペクトルにおける緑と青のように)連続体を構成しているのか?語彙
項目の意味と語彙項目(例えば動詞)が生じる構文の意味はどのように関係している
のか?

★ 招待講演
以下の2件の招待講演を行う予定です.

・3/14(火) 9:30-10:30 A会場(春日講堂)
◆講演者:後藤 真孝 氏(国立研究開発法人 産業技術総合研究所)
◆題目:「音楽情報処理の最前線を紹介しつつ言語処理との接点を探る」
◆概要
デジタル化された音楽コンテンツが持つ潜在的な可能性は,まだ充分には引き出
されて
いない.従来は多量のコンテンツに受動的にアクセスできる量的な変化(コンテ
ンツ数
が増える変化)が中心であった.次の段階は,「コピー不可能な能動的体験」に
より価値
を創出する質的な変化(体験の質が変わる変化)であり,それこそがデジタル化
の本質で
ある.その実現を目指した音楽情報処理研究の最前線を紹介し,そうした潜在的
な可能性
をいかに引き出すか,もはや全貌がつかめない日々生まれる膨大なコンテンツを
いかに視
聴するか,人々が気軽に楽しめる形でいかに創作を支援するかを議論する.その
上で,言
語処理との接点を探り,音楽情報処理に言語処理が活用されている事例等を紹介
する.
最後に,技術の力で未来を切り拓くことを志して,学術論文で知見を共有するだ
けでなく,
技術の使われ方を提示したり,技術を直接利用可能にしたり,他の技術を創出可
能にした
りするアプローチについても議論する.
◆略歴
1998年早稲田大学大学院 理工学研究科 博士後期課程修了.博士(工学).同
年,電子
技術総合研究所に入所し,2001年に改組された産業技術総合研究所において,現
在,情報
技術研究部門 首席研究員 兼 メディアコンテンツ生態系プロジェクトユニット
代表.JST
ACT-I「情報と未来」研究総括,IPA未踏IT人材発掘・育成事業PM,統計数理研究
所 客員
教授,筑波大学大学院 教授(連携大学院)を兼任.日本学士院学術奨励賞,日
本学術振興会賞,
ドコモ・モバイル・サイエンス賞 基礎科学部門 優秀賞,科学技術分野の文部科
学大臣表彰
若手科学者賞,星雲賞【ノンフィクション部門】等,43件受賞.計算機によって
メディア
コンテンツを自在に扱える技術の確立を目指し,音楽情報処理等の研究を24年間
推進.

・3/16(木) 14:00-15:00 A会場(春日講堂)
◆講演者:山梨 正明 氏(京都大学名誉教授,関西外国語大学教授) 
◆題目
「認知言語学---言語科学の静かなる革命」
◆概要
 認知言語学のアプローチでは,言語能力は,生物の延長としての人間の身体性
を反映する
一般的な認知能力によって動機づけられ,認知能力からの発現の一形態として位
置づけられる.
この視点は,身体性に関わる前-表象的,前-記号的な生きた経験の場から,言語
知識の発現
と分節化のプロセスを根源的に問い直していく立場を意味する.
 認知言語学は,これまでの構造言語学,生成文法,等の言語学の研究パラダイ
ムの基本的な
前提に対する批判から出発し,経験科学としての言語学を根源的に問い直す新し
いパラダイム
として着実に進展している.認知言語学の研究は,音韻・形態論,語用論,談
話・テクスト分析,
修辞学,言語類型論,言語習得論,外国語教育,等に適用され,着実にその研究
のスコープを
広げ,学際的で包括的な言語研究のアプローチとして(また経験科学としてより
説明力をもつ
言語学のアプローチとして)進展している.本講演では,21世紀の新しい言語
学のパラダイム
である認知言語学の基本的な考え方,方法論,具体的な研究事例,等を解説しな
がら,今後の
言語科学と認知科学の新たな探求の方向を探っていく.
◆略歴 
1948年静岡県生れ.1971年カリフォルニア大学 (言語学,B.A.),1972年ミシガ
ン大学
(言語学,M.A.),1975年ミシガン大学 (言語学,Ph.D.) .京都大学名誉教授,
現在
関西外国語大学教授.前日本認知言語学会会長,前日本語用論学会会長.日本認
知科学会フェロー.
市河三喜賞を受賞.著書『発話行為』(大修館書店),『比喩と理解』(東京大学
出版会) ,
『認知言語学原理』(くろしお出版),『認知意味論研究』(研究社),『修辞的表
現論』(開拓社),
『自然論理と日常言語』(ひつじ書房),ほか.編著 Cognitive Linguistics.
(Vol.1〜
Vol.5) Edited by M.Yamanashi (London: Sage Publications, 2016).


★ 参加登録

事前参加登録は締め切りました.
事前参加登録をなさっていない方は,会場で当日受付をお願いいたします.

  ★★★重要なお知らせ★★★
 事前登録者は,<事前参加登録手続き完了のメール>のプリントアウトをお持
 ちになるか,スマートフォンなどで受付にてご提示ください.
 参加証,領収書の引き替えに必要ですので,必ずご持参ください.


★ 当日受付の参加費
 会員種別によって,以下の参加費をいただきます.
   一般会員:8,000円(不課税)
   学生会員:5,000円(不課税)
   賛助会員:当日受付なし(非会員扱い)
   非会員:15,000円(税込)
   非会員(学生):8,000円(税込)

 ・チュートリアル,ワークショップの参加は,本会議参加費に含まれます.
 ・チュートリアルまたはワークショップのみ参加・聴講する場合も,本会議
  参加費が必要です.
 ・賛助会員価格(割引)は,事前登録のみ設定します.当日受付の場合は,
  非会員扱いとします.

★ 予稿集

2017年3月6日(月)に本大会の予稿集をWeb上で公開しました.CD-ROMは
作成しませんので,事前登録者の方はあらかじめ予稿集をダウンロードして
大会にいらっしゃるようお願いします.ダウンロード・サイトの情報については
<事前参加登録手続き完了のメール>にてお知らせしています.印刷製本版の
予稿集も作成いたしませんのでご注意ください.


★ 懇親会(参加受付は締め切りました)

日時:3月15日(水)18:30-20:30
場所:オークラフロンティアホテルつくば
内容:立食


◯ 問い合わせ先
お問い合わせは次のメールアドレスにお願いいたします.

言語処理学会第23回年次大会 プログラム委員会
Email: nlp2017-inquiry [at] anlp.jp

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□テーマセッションの開催案内

本会議内に以下の3件のテーマセッションを設けます.

◯ テーマセッション1 「言語教育と言語処理の接点」

[趣旨]

自然言語処理の分野では近年言語教育への応用を指向する研究が活発に進めら
れ,学習者の読解や作文を支援するシステム,学習者の作文を自動添削するシ
ステム,学習者の作文を自動採点するシステムなどの開発も行われるようになっ
てきている.また,第14回の年次大会(2008年)では,「教育・学習を支援する
言語処理」と題するワークショップも企画されている.このように,シーズと
しての技術に関する研究は数多く見られるものの,言語教育分野の研究者がど
のような技術を求めているか(ニーズ)と必ずしも合致している保証はない.
そこで,本テーマセッションでは,言語教育を専門とする研究者が現在どのよ
うな技術を必要とし,自らどのようなことを試みているか,言語処理を専門と
する研究者がどのような技術を有しており,どのようなことを試みているか,
に関する発表を集め,双方の研究者のニーズ,シーズのマッチングを行い,よ
り有機的な連携を行うための議論の場を提供したい.

第21回(2セッション,8件)に続き,第22回年次大会の際には,2セッション,
合計10件の発表を集めることができた.言語教育系と言語処理系の共同研究も
そのうちの5件を占め,学会,大会の活性化につながったと考えることができる
とともに,両分野の研究者が一同に集まり,議論,交流を行なう場となったもの
と自負している.

[提案者]

投野由紀夫(東京外国語大学)
根岸雅史(東京外国語大学)
奥村学(東京工業大学)
篠崎隆宏(東京工業大学)
能登原祥之(同志社大学)
石井康毅(成城大学)
内田諭(九州大学)
ブレンダン・フラナガン(九州大学)
和泉絵美(同志社大学)

◯ テーマセッション2 「語義タグの付与とその利用」

[趣旨]

コーパスにある種の情報をタグとして付与したタグ付きコーパスが有用である
ことは明らかであり,これまで様々なタグ付きコーパスが構築され,有効に利
用されている.ただし語義タグについては,それほど注目されてはいない.こ
れは語義の定義が曖昧であり,しかも語義タグ付きコーパスの有用性に疑問が
あるからである.しかし単語に語義を付与する処理は,意味解析の最もプリミ
ティブな処理であり,意味解析を高度化するための最優先課題と考えられる.
そのような問題意識から本テーマセッションを企画する.語義タグの付与とそ
の利用についての問題点を議論し,そこでのアイディアを共有することを目的
とする.WSD,WSI,語義の分散表現,語義タグ付きコーパスを利用した NLP シ
ステム,語彙意味論,(タグ付与のための)語義の定義方法,言語学的観点と工
学的観点からの語義の定義の相違などの研究を対象とする.

[提案者]

新納浩幸(茨城大学)
古宮嘉那子(茨城大学)
佐々木稔(茨城大学)
白井清昭(JAIST)
福本文代(山梨大学)
浅原正幸(国語研)

◯ テーマセッション3 「翻訳の質と効率: 実社会におけるニーズと工学的実現
可能性」

[趣旨]

本学会第22回年次大会において開催したテーマセッション「文理・産学を越え
た翻訳関連研究」には,翻訳産業界,翻訳プロセス研究,翻訳教育などの研究
発表が集まり,文理・産学を越えた学際的な研究や協働の可能性が議論された.
今回のテーマセッションでも前回と同様に,自然言語処理の研究者だけでなく,
実務翻訳者,翻訳ツールの開発者,翻訳研究者などを集めて情報交換・共有を
行う.ただし,前回共有されたシーズとニーズを前提とし,実社会の様々なシー
ンにおいて翻訳に求められる要件,質と効率を最大化するための翻訳フローデ
ザイン・エコシステムなどのアイディアなどの共有を図る.上記の他にも,翻
訳教育や翻訳行為分析などにおける情報技術の利活用など,翻訳にかかわる様々
なトピックの発表を歓迎する.

[提案者]

藤田篤(情報通信研究機構)
山田優(関西大学)
影浦峡(東京大学)
武田珂代子(立教大学)
立見みどり(立教大学)

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□特別ワークショップの開催案内

今回,以下の特別ワークショップが開催されることになりました.

◯ 特別ワークショップ 「言語処理の応用」

[趣旨]

従来の言語処理では,学術的な意味での新規性が重要点の1つとして評価されて
きました.一方で,言語処理技術を実世界で役立つシステムとして実用化・商
用化するためには,斬新なアイデアだけでなく,それを実世界で実際に運用し,
検証するための多大な労力を要します.しかし,そのような作業は,「学術上
の新規性がない」ということで,あまり重視されてきませんでした.そこで,
言語処理学会編集委員会では,言語処理技術を元にして開発されたシステムに
関する論文を幅広く集める特集号を前回に引き続き企画しました.また,この
特集号を企画するのに合わせ,この特別ワークショップでは,実世界のビッグ
データに対するテキストマイニングシステムの適用事例,言語処理技術を用い
た教育支援システムの開発事例など,言語処理技術を用いた応用システムに関
する発表を広く募集します.

[提案者]

言語処理学会編集委員会
奥村学(東京工業大学)

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□企画セッション「年次大会の活性化案検討会」の開催案内

本会議初日に「年次大会の活性化案検討会」というセッションを開催します.

[趣旨]

言語処理学会年次大会は毎年数多くの参加者があり,その中の一定割合は自然言
語処理の研究・開発を始めたばかりの初心者だと推察されます.一般に,学会の
研究発表会合における初心者の割合は年々減少するということはなく,むしろ最
近の参加者増を考慮すると増えていると推察されます.このような状況を考慮す
ると,学会は単に研究発表の場を提供するだけでなく,分野初心者にとって少し
でも有益となるような研究発表会目指す必要があると考えます.

もう一つ,我々は学会参加者間の交流がより深まるような企画ができないか検討
しています.言うまでもなく,学会研究発表会の最大の目的は最新の研究成果を
発表し議論することです.しかし,自然言語処理という同じ興味や関心を持った
多くの参加者が集まる事実上年に1回の機会をもっと有効に使うことはできない
か,と考えています.

以上の問題意識を持ちながら,次回年次大会(NLP2018)の運営についてはすでに
議論が始まっています.学会理事会や年次大会委員会においても今後検討を進め
て行きますが,これらの参考とするため,今回初めて年次大会参加者からも広く
(反対意見も含めて)意見や提案を募りたいと考えこのセッションを企画しました.
初心者企画や参加者間交流の企画や年次大会そのものの運営についてご意見のあ
る方々はぜひお集まりいただければと思います.

[提案者・進行]

山本 和英(長岡技術科学大学)
林 良彦(早稲田大学)

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◯ 委員一覧
大会委員会
委員長         加藤 恒昭    (東大)
副委員長        山本 和英    (長岡技科大)
委員 実行委員長    山本 幹雄    (筑波大)
   プログラム委員長 相澤 彰子    (NII)
   渉外       関根 聡     (NYU)
   財務       永田 昌明    (NTT)


大会プログラム委員会
委員長         相澤 彰子    (NII)
副委員長        林 良彦     (早大)
委員          内山 清子    (湘南工科大)
            大熊 智子    (富士ゼロックス)
            大附 克年    (マイクロソフト)
            岡崎 直観    (東北大)
            狩野 芳伸    (静岡大)
            後藤 功雄    (NHK)
            小林 雄一郎   (東洋大)
            貞光 九月    (NTT)
            白井 清昭    (JAIST)
            田中 貴秋    (NTT)
            塚田 元     (豊橋技科大)
            徳久 雅人    (鳥取大)
            西川 仁     (東工大)
            松吉 俊     (電通大)
            宮崎 林太郎   (ヤフー)
            宮部 真衣    (和歌山大)
            三好 利昇    (日立製作所)
            村上 明子    (日本IBM)
            村上 浩司    (楽天技研)
            横野 光     (富士通研)
            吉岡 真治    (北海道大)
            渡邉 陽太郎   (PKSHA Technology)
アドバイザー      森 辰則     (横国大)

大会実行委員会
委員長         山本 幹雄    (筑波大)
委員          宇津呂 武仁   (筑波大)
            乾 孝司     (筑波大)
            関 洋平     (筑波大)
            若林 啓     (筑波大)
            津川 翔     (筑波大)
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