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dbjapanメーリングリストアーカイブ(2018年)

[dbjapan] 第9回対話システムシンポジウム(SLUD-84)参加募集


dbjapanの皆様:
(重複して届きました場合はお許しください),

豊田中央研究所の徳久と申します.

人工知能学会 音声・言語理解と対話処理研究会(SLUD)第84回研究会を,
「第9回対話システムシンポジウム」として,以下の要領で開催します.
https://jsai-slud.github.io/sig-slud/84th-sig.html

下記のフォームより事前参加登録を受け付けます(11月16日12:00まで).
事前参加登録なしでも参加できますが,受付の混雑緩和のため事前参加登録にご協力くだ
さい.当日は,事前参加申し込み後に送られる自動返信メールを印刷またはスマート
フォンなどでお持ちください.
https://goo.gl/forms/TpuWHwILZH0G9Nof1

たくさんの参加をお待ちしております. 

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第9回目となる今回は一般,デモ,若手ポスターを含めて46件の発表(過去最多)が予定
されています.毎年盛況なデモセッションに加え,今年も若手ポスターセッションでは,
独創性・将来性のある研究に対して若手奨励賞を授与する予定です.招待講演・チュート
リアルには,以下の3名の先生をお呼びします.

-河原達也先生(京大):自律型アンドロイドERICAにおけるトータルチューリングテスト
通過を目標とした音声対話について
-牛久祥孝先生(オムロンサイニックエックス):近年国際的に注目されているVisualDialogなど
視覚分野と対話研究の融合について
-中野有紀子先生(成蹊大):実践的なマルチモーダル対話研究について

このほか,SIGDIALに加えて,ACL,IJCAI,ICMIなど合計9件の関連会議についての国際会
議報告や,新しい取り組みである,実際に会場で対話システムを動作して評価をする,対
話システムライブコンペティションも行います.
対話システムの研究者や,対話システムに興味がある方々が,一堂に会する会となるよう
企画しておりますので,奮ってご参加いただければと思います.

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[1]日時・場所
[2]タイムテーブル
[3]プログラム
[4]招待講演のタイトルと概要
[5]チュートリアルのタイトルと概要
[6]懇親会
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[1]日時・場所
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日時:2018年11月20日(火)21日(水)
会場:早稲田大学 西早稲田キャンパス 55号館大会議室
〒169-8555 東京都新宿区大久保3-4-1
https://www.waseda.jp/top/access/nishiwaseda-campus
参加費:無料
資料代:1,500円(ただし人工知能学会の学生会員は無料)
参加資格:特にありません.人工知能学会および本研究会非会員の方でも
     参加・発表が可能です.
問合せ先:杉山弘晃(NTT)
Email:dialog-system-sympo [at] googlegroups.com
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[2]タイムテーブル
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○11月20日(火)
08:45-08:50 オープニング
08:50-09:40 一般セッション(2件)
(休憩)
09:50-11:05 一般セッション(3件)
(休憩)
11:15-12:15 招待講演1(河原達也先生)
(お昼休憩)
13:15-14:30一般セッション(3件)
(休憩)
14:40-15:40 チュートリアル(中野有紀子先生)
15:40-16:10 若手マッドネス
(休憩・会場設営)
16:30-18:15 デモ・若手ポスター

○11月21日(水)
08:45-09:35 一般セッション(2件)
(休憩)
09:45-10:10 ライブコンペ説明
10:10-12:00 ライブコンペ
 (お昼休憩)
13:00-14:00 招待講演2(牛久祥孝先生)
(休憩)
14:10-15:25 一般講演(3件)
(休憩)
15:35-16:15 国際会議報告
16:15-17:05 一般講演(2件)
(休憩)
17:15-18:05 一般講演(2件)
18:05-18:30 表彰,クロージング


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[3]プログラム
[08:45-08:50 オープニング]

[08:50-09:40 一般セッション(2件)]
※発表時間20分(発表15分+質疑5分)

1.	【若手】相槌・フィラー予測とのマルチタスク学習によるターンテイキング予測
原康平・井上昂治・高梨克也・河原達也(京大)
2.	単語の分散表現を用いた相槌生成タイミングの予測
黒田和矢(静岡大)

[09:50-11:05 一般セッション(3件)]

3.	【若手】初対面対話における好感のモデリングと発話構成要素の選択
田中滉己・井上昂治・中村静・高梨克也・河原達也(京大)
4.	【若手】表層的個性と対話行為に基づく特定の個性を付与した文生成
杉本翔・木村輔・田上諒・宮森恒(京都産業大)
5.	【若手】Quality of Life 情報の伝達補助を目的とする対話応答生成
赤間怜奈(東北大)・徳久良子(豊田中研)・乾健太郎(東北大/理研)

 [11:15-12:15 招待講演1]
6.	アンドロイドERICAによる人間レベルの音声対話
河原達也先生(京大)

[12:15-13:15 昼休憩]

[13:15-14:30 一般セッション(3件)]

7.	【若手】雑談対話システムにおける対話破綻検出器の評価尺度の検討
角森唯子(NTTドコモ)東中竜一郎(NTT)・高橋哲朗(富士通研)・稲葉通将(広島市大)
8.	二者間バイアスの間にどう割って入るか
宮崎太我・榎本美香(東京工科大)
9.	配布可能なマルチモーダル対話データの収集とアノテーション不一致傾向の分析
駒谷和範(大阪大)・岡田将吾(北陸先端大)・西本遥人(大阪大)・荒木雅弘(京都工繊大)中野幹生(HRI-JP)

[14:40-15:40 チュートリアル]
10.	マルチモーダル対話システムにおける社会的信号処理とエージェント技術
中野有紀子先生(成蹊大)

[15:40-16:10 若手マッドネス]

[16:30-18:15 デモ・若手ポスター]

下記の21件と,一般セッションで【デモ】マークがついている3件の発表,および一般セッションで【若手】マークのついている5件の発表(合計29件)

11.	【デモ】顧客サポート業務を自動化する「UserLocalサポートチャットボット」の紹介
本郷寛(ユーザーローカル)
12.	【デモ】未学習の単語を検出できるEnd-to-End対話状態推定
吉田尚水・岩田憲治・小林優佳・藤村浩司・赤嶺政已(東芝)
13.	【デモ】alt 対話エンジン
Nguyen Tuan Duc(オルツ)
14.	【デモ】自然対話プラットフォームオープン化への取り組み
渡邉亮裕・田中剛・藤本拓・吉村健(NTTドコモ)
15.	【デモ】自律型アンドロイドERICAによる傾聴対話
山本賢太・井上昂治・Divesh Lala・中村静・高梨克也・河原達也(京大)
16.	【デモ】自律型アンドロイドERICAによる就職面接対話
井上昂治・Divesh Lala・原康平・相原邦光・中村静・高梨克也・河原達也(京大)
17.	【デモ】AIアシスタントプラットフォームClovaとそのドメイン開発事例の紹介
四倉晋平・佐藤敏紀・東山昌彦・橋本泰一(LINE)
18.	【若手】因果関係を用いた雑談対話応答のリランキング
田中翔平・吉野幸一郎・須藤克仁・中村哲(奈良先端大)
19.	【若手】雑談対話システムにおけるユーザの性格を考慮した応答生成に関する研究
和田史織・杉本徹(芝浦工業大)
20.	【若手】マルチモーダル対話における興味の有無の推定と追加コーパスを用いた性能評価
西本遥人・武田龍・駒谷和範(大阪大)
21.	【若手】非タスク指向対話における言語的協同の分析
楊潔・浅井拓也・菊池英明(早稲田大学)
22.	【若手】話題継続時の類似文出力による対話システムの自然な会話提供への試み
関沢祐樹・壹岐太一(Nextremer)
23.	【若手】連続的かつ部分観測的コンテクストにおける基盤化対話コーパスの構築と分析
宇田川拓真(東大)・相澤彰子(NII)
24.	【若手】議論システムにおける賛成/反対意見の生成手法の検討
古舞千暁・有木康雄・滝口哲也(神戸大)
25.	【若手】ユーザーの発話意図理解に基づくインタビュー発話の生成に向けて
松好祐紀・滝口哲也・有木康雄(神戸大)
26.	【若手】雑談対話におけるマルチモーダル情報を統合した興味判定手法
松本紗規子・荒木雅弘(京都工繊大)
27.	【若手】対話システムにおける知識グラフの埋め込み表現を用いた応答生成の試み
藤岡勇真・林克彦(大阪大)・中野幹生(HRI-JP) ・駒谷和範(大阪大)
28.	【若手】人物設定付き対話収集ツールの構築
杉山享志朗・吉野幸一郎・中村哲(奈良先端大)
29.	【若手】音響的特徴を用いた応答の使い分け・挿入を行う傾聴対話システムの試作
福野将人・狩野芳伸(静岡大)
30.	【若手】格フレームを用いた質問生成によって深掘りを行う対話システム
古川智雅・吉野幸一郎・須藤克仁・中村哲(奈良先端大)


○11月21日(水)

[08:45-09:35 一般セッション(2件)]

31.	外部事実情報と対話履歴を用いたアンサンブル対話システム
田中涼太・尾関晃英・加藤修悟・李晃伸(名工大)
32.	【デモ】コールセンターの電話応対業務を効率化するための、応対メモ自動作成技術の評価
稲田徹・永田尚人・石垣泰地・土居誉生・小澤仁護(SCSK)


[9:45-10:10 ライブコンペ説明]
33.	対話システムライブコンペティション
東中竜一郎(NTT)・船越孝太郎(京大)・稲葉通将(広島市大)・角森唯子(NTTドコモ)・高橋哲朗(富士通研)・赤間怜奈(東北大)

[10:10-12:00 ライブコンペ]
予選を通過した3チームによるボットと審査員との対話をライブで実施し,シンポジウム参加者全員で評価します.
その後,これら3チームによる発表(下記)が行われます.
34.	Zunkobot: 複数の知識モジュールを統合した雑談対話システム
阿部香央莉・佐藤志貴・佐藤拓海・藤井諒・松田耕史・鈴木正敏・山口健史・赤間怜奈(東北大)・大内啓樹(理研AIP)・鈴木潤・乾健太郎(東北大/理研AIP)
35.	文脈に沿った発話理解・生成を行うドメイン特化型雑談対話システムの実験的検討
杉山弘晃・成松宏美・水上雅博・有本庸浩(NTT)
36.	カスタマイズ可能なオープンドメイン雑談対話エンジンの開発
角森唯子・大西可奈子・藤本拓・角野公亮・吉村健・礒田佳徳(NTTドコモ)

[12:00-13:00 昼休憩]

[13:00-14:00 招待講演2]
37.	視覚と対話の融合研究
牛久祥孝先生(オムロンサイニックエックス株式会社)

[14:10-15:25 一般講演(3件)]
38.	【デモ】ループボット:複数行動の実行を可能にするループ構造をもった対話システム
馬場惇・友松祐太・深見俊和・岩崎祐貴(サイバーエージェント)
39.	ルート設定のための音声UIシステム
竹内誉羽・中野幹生(HRI-JP)
40.	【デモ】WEKDA:Web40億ページを知識源とする質問応答システムを用いた博学対話システム
水野淳太・Kloetzer Julien・田仲正弘・飯田龍・呉鍾勲・石田諒・淺尾仁彦・福原裕一・藤原一毅・大西可奈子・阿部憲幸・大竹清敬・鳥澤健太郎(NICT)

[15:35-16:15 国際会議報告]

国際会議報告(SIGDIAL, ACL, IJCAI-ECAI, COLING, Interspeech, ICMI, EMNLP, IVA, SEMDIAL)
石井亮 (NTT),井上昂治 (京大),千葉祐弥 (東北大),角森唯子 (NTTドコモ),成松宏美 (NTT),福田悠人 (埼玉大),増村亮 (NTT)

[16:15-17:05 一般講演(2)]
41.	雑談対話システムにおけるLSTMを用いた駄洒落による対話破綻回避の有効性
徐云帆・荒木健治(北大)
42.	RNNを用いた対話行為推定における入力文脈長と精度との関係性の検証
泉春乃・加藤昇平(名工大)

[17:15-18:05 一般講演(2)]
43.	雑談対話からのユーザの興味推定
稲葉通将・高橋健一(広島市大)
44.	例文集合を入力とするニューラルネットワークを用いた文のスタイル変換に向けて
壹岐太一(Nextremer) 

[18:05-18:30 表彰,クロージング]

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[4]招待講演のタイトルと概要

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○河原達也先生(京大)
タイトル:アンドロイドERICAによる人間レベルの音声対話
概要:自律型アンドロイドERICAにおける音声対話システムについて紹介する.
このプロジェクトでは,人間のように長く深い対話の実現を目指している.
その一環として,傾聴・面接・お見合いの3つのタスクを設定し,対話データの
収集及びシステムの構築を進めてきた.自然な相づちや聞き返しを導入することで,
おおむね5分程度の音声対話を実現している.

○牛久祥孝先生(オムロンサイニックエックス株式会社)
タイトル:視覚と対話の融合研究
概要:コンピュータビジョン分野と自然言語処理分野それぞれで,深層学習がコモディ
ティ化されたモジュールとして浸透し,お互いの参入障壁が緩和された.視覚や言語と
言った単独のモダリティでの識別や生成の精度も同時に向上したため,Vision & Language
と呼ばれる融合分野の研究が盛んになっている.
本講演では,中でも対話と視覚を融合させる試みについて概観する.前提として画像
キャプション生成やビジュアル質問応答などの関連分野について触れた後,実際に対話と
視覚を融合させる種々の研究について述べる.

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[5]チュートリアルのタイトルと概要
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○中野有紀子先生(成蹊大)
タイトル:マルチモーダル対話システムにおける社会的信号処理とエージェント技術
概要:対面会話を模した人対機械のコミュニケーションを目指し,会話エージェントや
コミュニケーションロボットの研究が数多く行われてきた.このような会話型ヒューマ
ノイドでは,人の非言語行動(表情,視線,ジェスチャ等)の意味を理解する社会的信号
処理の技術,人にとって意味のある非言語情報を生成するエージェント技術,さらには
言語情報と非言語情報を統合する対話システムのためのアーキテクチャが必要である.
本チュートリアルでは,これらの研究課題について内外の研究事例を紹介しながら解説
する.

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[6]懇親会
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1日目終了後にシンポジウム会場から徒歩15分のお店で懇親会を開催します.
初参加の方も多くの方と交流しやすくなるよう『名前でビンゴ(名刺交換会)』を企画して
おります.大学や企業の研究者・開発者が交流できる貴重な機会ですので,奮ってご参加
ください.(※『名前でビンゴ』にボールペンを使用しますので各自でお持ちください.)
下記の「事前参加申し込み」より登録いただいた上で,支払い手続きをしてください. 
日時:11月20日(火)19:00-21:00(18時30分より入場可)
場所:カフェコットンクラブ高田馬場
https://www.cafecottonclub.com/access/
会費:学生3500円,社会人5000円
事前参加申し込み(11月16日12:00まで):https://goo.gl/forms/TpuWHwILZH0G9Nof1
支払い(11月17日まで):
https://passmarket.yahoo.co.jp/event/show/detail/01h9f4zvaziv.html
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【問い合わせ先】
第9回対話システムシンポジウム実行委員会
dialog-system-sympo [at] googlegroups.com
 委員長  東中竜一郎(NTT)
 副委員長 船越孝太郎(京大/HRI-JP)
委員   赤間怜奈(東北大)
	    荒瀬由紀(大阪大)
	    稲葉通将(広島市大)
	    岡田将吾 (北陸先端大)
	    駒谷和範(大阪大)
	    杉山弘晃(NTT)
	    高橋哲朗(富士通)
	    角森唯子(NTTドコモ)
	    徳久良子(豊田中研)
	    中野幹生(HRI-JP)
	    藤江真也(千葉工大)
	    吉野幸一郎 (奈良先端大)