日本データベース学会

dbjapanメーリングリストアーカイブ(2019年)

[dbjapan] 言語処理学会 言語処理技術セミナー(11/29)参加募集


日本データベース学会の皆様、

阪大の荒瀬です。
首都大学東京の小町守先生より、「言語処理技術セミナー」のご案内を
いただきました。
参加登録〆切は11/7です。
周りに自然言語処理を始めたばかりの方がいらっしゃいましたら、
ぜひご紹介いただければと思います。

====

言語処理学会 言語処理技術セミナー(11/29)参加募集

ウェブサイト:
https://sites.google.com/site/nlpseminarweb

主催:
言語処理学会

開催趣旨:
 近年,私たち人間が普段使っている言葉を機械で扱う技術,すなわち自然言語処理技術に注目が集まっています.世の中には自然言語で書かれたデータが非常に多く存在する上,人間と機械のインタフェースにも自然言語を用いることができます.自然言語処理技術は,新たな製品やサービスを生み出したり,業務の効率化を行ったりすることにつながり,ビジネスに大きく貢献すると考えられますが,まだ幅広く活用されているとは言えないのが現状です.
 そこで言語処理学会では,新しく自然言語処理技術に興味を持たれたり,新たに導入を検討されていたりする産業界の方々を対象にしたセミナーを昨年より行っています.第一線で活躍されている研究開発者を講師にお招きし,自然言語処理技術の概要とその応用に関してわかりやすく解説していただきます.本年は,好評だった昨年の内容をさらに拡充して実施します.具体的には,以下のような疑問や要望にお答えします.
* 自然言語処理ってどんなもの?
* 人工知能や自然言語処理技術を導入するにはまず何から始めればいいの?
* 自然言語処理に関する技術やツールを手っ取り早く学びたい
* 形態素解析が自然言語処理の基本って聞いたけど,それってどんなもの?
* 形態素解析以外にどんな言語処理技術があるの?
* 自然言語処理技術を応用したシステムやサービスにはどんなものがあるの?
* 迅速に自然言語処理技術を導入するためには何に注意すればいいの?

日時:
2019年11月29日(金)13:00 – 18:00 (12:30より受付開始)

会場:
渋谷ソラスタ コンファレンス 4A
https://shibuya.infield95.com/access/

参加登録:
https://forms.gle/xyLyMDmE8WV73Eqc8 からお申し込みください.
締め切りは11月7日 (木) です(定員120名に達し次第終了).

参加費:
言語処理学会会員(学生会員・正会員・シニア会員)  7,000円(不課税)
言語処理学会非会員 15,000円(税込)
※言語処理学会賛助会員所属の方は3名まで会員価格でご参加いただけます.
※言語処理学会へは http://www.anlp.jp/guide/admission.html から入会できます.新たに入会された場合も割引が適用されます

キャンセルについて:
キャンセルを希望される場合11月7日までに <nlpseminar [at] nacos.com>
にご連絡ください.振込手数料を除く金額を返金させていただきます.なお,11月7日以降のキャンセルにつきましては,返金いたしかねますので,あらかじめご了承ください.

配布資料:
資料は参加登録をされた方に事前にダウンロードのための URL をお知らせいたしますので,必要な方はダウンロードしてお持ちください.

プログラム:
13:00-13:05 開会のご挨拶
実行委員長 中野 幹生 ((株)ホンダ・リサーチ・インスティチュート・ジャパン)

13:05-14:05「これから始める自然言語処理:自然言語処理で何をするのか?」
須藤 克仁 氏(奈良先端科学技術大学院大学)

概要
いわゆる人工知能のうち言語に関わるところで使われるのが自然言語処理です.意識する/しないに関わらず,我々の生活の様々な場面で長年自然言語処理技術が活用されています.

本講演ではそうした技術が果たして「何を」「どうやって」,また「何のために」処理しているものなのか,を簡単にご紹介します.それを通じて自然言語処理にご興味を持っていただき,今後より深く知っていただくための入口にしたいと思います.

略歴
2002年NTT入社.コミュニケーション科学基礎研究所にて音声対話・音声言語処理・機械翻訳の研究に従事.2015年京都大学にて博士(情報学)取得.2017年より奈良先端科学技術大学院大学准教授.機械翻訳を中心とした自然言語処理の研究に取り組んでいる.


14:05-15:05「自然言語処理のビジネス応用~テキストアナリティクスとは」
金山 博  氏(日本アイ・ビー・エム株式会社)

概要
一般の人々の目に触れる場面や,人工知能の進歩に関する華々しい報道の他にも,自然言語処理の技術がさまざまなビジネスを支えています.技術文書,コールセンターへの入電,診断書など,人間では全部を読み切れない量のデータを活用する事例をご紹介して,技術により何ができるか,何を学ぶべきかのヒントを得ていただければと思います.

略歴
2000年より,日本アイ・ビー・エム株式会社東京基礎研究所にて,構文解析,意味解析などの自然言語処理の基礎技術,および評判分析,知識抽出などへの応用に関する研究に従事している.2011年に米国のクイズ番組で人間に勝利した
Watson のプロジェクトに参画し,情報抽出の部分を担当していた.2012年に東京大学で博士号取得.2016年から2018年にかけて,電子情報通信学会のNLC研究専門委員長としてテキストマイニング・シンポジウムを企画するなど,学術とビジネスを結びつける活動もしている.


15:20-16:20 「実践NLP講座:ことばのベクトル表現からテキスト分類まで」
徳久 良子  氏(株式会社豊田中央研究所)

概要
2013年にword2vecが出現して以来,自然言語処理の分野では,言葉をベクトル表現して意味をとらえる方法が主流となりました.最近では,形態素解析ではなくサブワードと呼ばれる単位に分割して語の意味空間を学習するような方法も提案されています.
本講演では,これから自然言語処理を活用したシステムを構築したい方を対象として,MeCab,fastText,Fairseqといった自然言語処理のためのツールやscikit-learnやmatplotlibといった一般的な機械学習のツールを使って,言葉をベクトル表現する方法やテキスト分類の方法を実践的に学んでいきます.現状の自然言語処理で何ができるかを把握していただき,現実の問題をどのようにその問題設定に落とし込むかを学んでいただくきっかけにしていただければと思います.

略歴
2001年(株)豊田中央研究所入所.Webから獲得した知識を用いた応答生成技術や感情推定技術の研究のほか,これらを応用した雑談対話システムの構築に従事.2009年奈良先端科学技術大学院大学にて博士(工学)取得.2017年度人工知能学会オーガナイズドセッション「知的対話システム」オーガナイザ,2017ー2019年対話システムシンポジウム実行委員を務めるなど,言語処理技術を対話システム研究に応用する活動に従事している.

16:20-17:20 「ネットサービスの現場に迅速に自然言語処理技術を導入する」
山下 達雄 氏(ヤフー株式会社)

概要
SNSの投稿やECサイトのレビューなどネットサービスにおけるテキストに対して,情報抽出や内容判定といった自然言語処理技術を適用し,サービスの質を高めたいという需要があります.しかし,現実には自然言語処理への過度の期待や,企画側と開発側の方向性の違いなどで技術適用が進まないことが多々あります.
本講演では,講演者が長年ヤフーで自然言語処理技術をサービスへ適用してきた経験をもとに,迅速な技術導入(ネットサービスに限らず)の知識を共有したいと思います.

略歴
2000年,奈良先端科学技術大学院大学博士課程単位取得退学.2000年より株式会社富士通研究所にて機械翻訳システムの研究開発に従事.2005年よりヤフー株式会社勤務.主にSNSデータのテキストマイニングと自然言語処理技術のWebサービス適用に従事.博士(工学).


17:20-17:25 閉会のご挨拶

17:25-17:45 質疑応答
各講師が個別の質疑にお答えします.


言語処理技術セミナー実行委員:
中野 幹生 ((株)ホンダ・リサーチ・インスティチュート・ジャパン)
小町 守 (首都大学東京)
水本 智也(フューチャー(株))
張 培楠((株)サイバーエージェント)

問い合わせ窓口:
中西印刷(株) 言語処理技術セミナー担当 <nlpseminar [at] nacos.com>