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[dbjapan] DBSJ Newsletter Vol. 15, No. 4: TheWebConf 2022, SIGMOD 2022, ICMR 2022
- To: dbjapan [at] dbsj.org
- Subject: [dbjapan] DBSJ Newsletter Vol. 15, No. 4: TheWebConf 2022, SIGMOD 2022, ICMR 2022
- From: Kento Sugiura <sugiura.kento.a7 [at] f.mail.nagoya-u.ac.jp>
- Date: Mon, 1 Aug 2022 10:28:41 +0900
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- Reply-to: sugiura [at] i.nagoya-u.ac.jp
┏━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ┃ 日本データベース学会 Newsletter ┃ 2022年8月号 ( Vol. 15, No. 4 ) ┗━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 本号ではTheWebConf 2022,SIGMOD 2022,ICMR 2022の3件の国際会議の参加報告 をご寄稿いただきました.それぞれの会議の様子や招待講演の内容,ご自身が発 表された研究内容などについて紹介していただいているため,ぜひご覧いただけ れば幸いです. 本号ならびにDBSJ Newsletterに対するご意見あるいは次号以降に期待する内容 についてのご意見がございましたらnews-com[at]dbsj.orgまでお寄せください. 日本データベース学会 電子広報編集委員会 (担当編集委員 杉浦 健人) ======================================================================== ---- 目次 ---- 1.TheWebConf 2022 参加報告 中野 優(筑波大学) 2.SIGMOD 2022 参加報告 リュウ センペイ(LINE株式会社) 3.ICMR 2022 参加報告 中 理乃(同志社大学) ======================================================================== ■1■ TheWebConf 2022 参加報告 中野 優(筑波大学) 2022 年 4 月 25 日から 29 日にかけてオンラインで開催された The ACM Web Conference 2022 (TheWebConf 2022) に参加しました.TheWebConf は Web に関 するトップ会議です.本来はフランスのリヨンで開催予定でしたが,COVID-19 の影響によりオンラインでの開催となりました.もともと 2017 年までは The International World Wide Web Conference (WWW) と呼ばれていましたが,2018 年からこの名称に変更されました.また,去年までは International World Wide Web Conference Committee (IW3C2) という TheWebConf 単独の委員会が主 催していましたが,開催コストの問題もあり,今年からは ACM SIGWEB に主催が 移管されました.これに合わせて会議名にも ACM が付くようになりました. 今年は 1822 本の Full Paper の投稿があり,このうち 323 本が採択され,採 択率は 17.7% でした.去年の採択率は 20.4% であり,去年よりも採択率は下が りましたが,過去数年と比較して特段低い採択率というわけでもないようです (例: 2018 年の採択率は 15.0%).TheWebConf は論文投稿時に Research Track を選ぶ方式であり,今年は 11 の Research Track がありました.このうち, Social Network, User Modeling, Web Mining の 3 つの Track の投稿数・採択 数が例年通り多いようでした. Keynote は 3 件あり,それぞれ Web 検索エンジン,責任のある AI,リモート ワークについての講演でした.これらの Keynote は ACM SIGWEB の YouTube チャンネルで公開されています ( https://www.youtube.com/channel/UCd71FhMNHz0d9YT4IW6_6Tw ) .ここでは Web 検索エンジンに関する講演を軽く紹介します.タイトルは "Search Engines: From the Lab to the Engine Room, and Back" で,講演者は Google の Senior Vice President の Prabhakar Raghavan さんでした.この方はもともと IBM 研 から Yahoo! Lab の所長を経て,2012 年に Google に移られました.情報検索 がご専門の方には Introduction to Information Retrieval (訳書: 情報検索の 基礎) という教科書の著者と言えば伝わるかと思います.今回の講演は,研究所 から Google に移った講演者が,Google での知見をもとに現在の Web 検索エン ジンの研究課題を述べていく,という内容でした.例えば,近年はモバイル機器 やスマートスピーカーなどの増加により,音声入力による検索が増えています. しかしながら音声認識はまだまだ改善の余地があるそうで,そのような音声認識 の誤りがある状況において,どのようにすれば有効な検索モデルを構築できる か?といった課題が紹介されていました.この他にも,誤情報,プライバシーと 広告,持続可能性など様々なトピックの課題が紹介されており,改めて情報検索 という分野が幅広い内容を扱う分野であることを実感できる講演でした.一方で 個別の研究課題自体は特に目新しいとは感じられず,Google 内部でやっている ことと,そこで出てきた課題を述べているという印象を持ちました. また今回聴講した内容に関して,6 月 25 日に開催された第 42 回先端的データ ベースと Web 技術動向講演会 (ACM SIGMOD 日本支部第 79 回支部大会) におい て参加報告をさせていただく機会に恵まれました.私を含め筑波大学加藤研究室 の 6 人の学生で内容を分担して発表を行いました.スライドの一部は以下で公 開していますので,もしよろしければご覧ください. ・全体概要,Keynote: https://speakerdeck.com/ynakano/report-on-acm-webconf-2022 ・Search Track: https://speakerdeck.com/kotausuha/sigmod-j-79-yanagida ・Search Track, Mining Track: https://speakerdeck.com/maruta14/the-web-conference-2022-guo-ji-hui-yi-bao-gao-wan-tian ・Web and Society Track, Mining Track: https://speakerdeck.com/ynagi2/sigmod-j-79-yanagida ・Security Track: https://speakerdeck.com/koheishinden/sigmod-j-79-the-web-conference-2022 来年はテキサスのオースティンで 5 月 1 日から 5 日の日程で開催される予定 です.すでにウェブサイトと Preliminary な CFP が公開されており,例年通り 10 月に論文締め切りがあるそうです.ぜひ投稿をご検討ください. (中野 優 筑波大学) ------------------------------------------------------------------------ ■2■ SIGMOD 2022 参加報告 リュウ センペイ(LINE株式会社) In the following is a brief report of my attendance of SIGMOD 2022. The ACM SIGMOD/PODS 2022 was held from June 12 to 17 in Philadelphia, USA. The conference was held in a hybrid style, where both in-person and remote participation (via Zoom) were possible. This was after the past two online editions of SIGMOD. The following are the keynotes: 1. Reflections on Programming Methodology (Barbara Liskov) 2. On a Quest for Combating Filter Bubbles and Misinformation (Laks V.S. Lakshmanan) 3. Is Data Management the Beating Heart of AI Systems? (Christopher Re) Some of the recordings are available on Youtube. There are three tracks for research papers: data management, data science, data-centric application tracks. Each track had different requirements and page limits. I was happy to have one research paper accepted to the conference and have presented my paper remotely. The title of my paper is “Network Shuffling: Privacy Amplification via Random Walks”. My paper was accepted to the data management track. A recording of my talk was played at the conference, followed by a Q&A session. Our paper studied a privacy-preserving anonymization framework in a peer-to-peer manner. Although there were not many privacy-related papers, it should be noted that the best paper went to a paper related to database privacy called R2T. The acceptance rate of research papers was 29.3% this year. Most of the papers underwent revision and resubmission within 2 months after receiving reviewer comments. My impression was that the reviewers have read carefully my paper and provided constructive and high-quality comments. The next SIGMOD conference will be held in Seattle, USA. There are three cycles of submission, compared to two this year. The next cycle of submission will be in October. Do not miss it if you want to submit to SIGMOD! (リュウ センペイ LINE株式会社) ------------------------------------------------------------------------ ■3■ ICMR 2022 参加報告 中 理乃(同志社大学) 2022年6月27日から30日まで開催されたInternational Conference on Multimedia Retrieval(ICMR)に参加しました.ICMRは,マルチメディア検索分野における 国際会議の一つです.ICMR 2022における研究発表は,Full paperが54件,Short paperが11件,Demoが5件,Doctoral Symposiumが1件,Special Sessionが14件で した. ICMR 2022は,アメリカのニュージャージー州で現地開催される予定でしたが, COVID-19の影響により,現地とオンラインによるハイブリット開催になりました. 当日,発表者はWebexを介して資料を共有し,発表しましたが,ネットワークト ラブルの可能性も踏まえ,発表動画を事前に準備し,アップロードする必要があ りました.私は,Short paperでの採択だったので,8分間のプレゼンテーション のみでしたが,Full paperでは,15分間のプレゼンテーションに加え,5分間の 質疑応答時間が設けられていました.アメリカ時間で開催されたため,オンライ ンで参加していた私は深夜時間での発表となりました.日本との時差が大きいた め,他の方の発表をたくさん聞くことが出来ず,少し残念に思っています. 私が参加したセッションでは,10件の論文発表が予定されており,医療用画像か ら食品画像,音楽動画に至るまで様々な分野に渡り,検索・分析手法が提案され ていました.私の発表は「Fashion Style-Aware Embeddings for Clothing Image Retrieval」というタイトルで,ファッションECサイトの利便性向上を目標とし た新たな画像検索手法を提案しました.私がこの研究に至った理由は,ソーシャ ルメディアを通してコーディネート画像が数多く共有されるようになり,画像検 索の需要が高まっていると感じたからです.これまでにも,視覚的特徴に着目し た画像間検索の手法は多数提案されてきました.しかしながら,画像における視 覚的特徴だけでなく,画像に付随したテキスト情報(季節やファッションスタイ ル,身⻑など)にも着目した検索手法は,ほとんど存在していません.本研究で は,このようなテキスト情報にも目を向け,利用することで,従来よりも柔軟性 の高い画像検索を実現しました.今後も,さらなる手法の発展に努めたいと考え ています. 最後に,ICMR 2023は2023年6月12日から15日にかけて,ギリシャのテッサロニキ で開催が予定されています.来年も無事に現地で開催されることを心より願って おります. (中 理乃 同志社大学) ========================================================================
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