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[dbjapan] トップ国際会議に通すコツと50年後のDBMS予測他
- To: dbjapan [at] gms.dbsj.org
- Subject: [dbjapan] トップ国際会議に通すコツと50年後のDBMS予測他
- From: Haruo Yokota <yokota [at] cs.titech.ac.jp>
- Date: Mon, 31 May 2010 23:54:32 +0900 (JST)
- Cc: yokota [at] cs.titech.ac.jp
日本データベース学会の皆様、 今回の先端的データベースと Web 技術動向講演会は、実際にトップ国際会議 に論文を通した新進気鋭の若手研究者2名の方から、トップ国際会議に論文を 通すために工夫された点も交えて、国際会議での発表内容を詳細にお話頂く企 画と、これまでの DBMS の50年間を振り替えって次の50年を予測するといった 興味深いキーノートの話を含んだ ICDE2010 の会議報告です。 三島様からは、「成せば成る!」という大変勇気の出るタイトルで、VLDB2008 の不採録の経験から VLDB2009 で採録に至るまでの精神力の持ち方も含んで、 低コストでデータベースサーバの拡張性、高可用性を向上する方法について分 かりやすく説明頂く予定です。 油井様からは、ICDE2010 に論文が採録されたバッファ管理でブロッキングさ せない Generalized CLOCK の手法について、採択される論文として完成させ るまでの具体的な注意点等と一緒にお話頂けます。 また、SIGMOD 日本支部でご報告頂くために ICDE2010 にご参加頂いた江田様 からは、会議の様子と共に、Univ. of Wisconsin-Madison の Prof. Jeffrey F. Naughton による、これまでの DBMS 50年間から次の 50年間の予測し、現 在の査読システムの問題点の指摘も含んだキーノートや、Dr. Richard Winter と Dr. Pekka Kostamaa による大規模データウェアハウスの動向に関するキー ノート、さらに ETH の Prof. Donald Kossmann による "How new is the cloud?" というタイトルでのクラウドのトレードオフに関するキーノートの 報告や、Prof. Gio Wiederhold のバンケットトークの内容、さらに論文賞を 取った論文の紹介等々、豊富な内容をご報告頂ける予定です。 皆様、是非お聞き逃しなく! 会場の関係で、収容人数を越えたところで申込みを締め切らせて頂く予定です が、まだ若干余裕がありますので、是非お早めにお申し込み下さい。 詳しい参加申込み方法等に関してましては、以下をご参照下さい。 −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− 第7回 先端的データベースと Web 技術動向講演会 (ACM SIGMOD 日本支部第44回支部大会) http://www.sigmodj.org/Events/taikai44.html 講演内容:ICDE2010 国際会議報告 および 若手研究者によるトップ国際会議採択研究内容講演 日時:2010年6月12日(土) 9:50〜17:00 会場:東京工業大学 大岡山キャンパス 西8E号棟10階大会議室 (東京都目黒区大岡山2-12-1) 下記地図(大岡山東・西・南地区)の 26 の番号が振ってあるビル http://www.titech.ac.jp/about/campus/o_map.html?id=03 会場アクセス: http://www.titech.ac.jp/about/campus/index.html 主催: ACM SIGMOD 日本支部(支部長:横田治夫 (東京工業大学)) (http://www.sigmodj.org/) 日本データベース学会(会長:増永良文 (青山学院大学)) (http://www.dbsj.org/) 参加申込: Webにてお申し込み下さい。 http://www.sigmodj.org/Event-reg/index.html に登録用フォームがありますので、ご利用下さい。 参加登録には確認のメールをお返しします。確認メールが来ない場合には、 helpdesk [at] sigmodj.org までお問合せください。 参加費: 3,000円 日本データベース学会 正会員 1,000円 日本データベース学会 学生会員 ・当日受付にてお支払い下さい.支部長名の領収書を発行致します。 その時に講演資料集をお渡しいたします。 ・日本データベース学会維持会員は3名まで無料枠があります。 ・日本データベース学会とACM SIGMOD日本支部の一体運営により, ACM SIGMOD日本支部会員の皆様は同時に日本データベース学会会員 となっています. ・日本データベース学会会員登録のお申し込みは下記にて受け付けております。 日本データベース学会オンライン登録: http://www.dbsj.org/Japanese/ 昼食後にDEIMフォーラム2010の優秀論文賞、最優秀論文賞の表彰式が開催され ます。 −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− 第7回 先端的データベースと Web 技術動向講演会 (ACM SIGMOD 日本支部第44回支部大会) プログラム 09:30 受付開始 09:50-10:00 開会挨拶 10:00-11:00 「成せば成る!」 三島 健 (東大博士課程修了) 本講演では、VLDB2009で採録された論文の内容の説明の他に、 本研究を遂行するにあたって力を入れたこと、論文を書く上で 気をつけたこと、査読者のコメントを読んで気が付いたこと、 などを説明する。これらがVLDBを目指す人達の参考になること を願っている。 11:00-11:15 休憩 11:15-12:15 「Nb-GCLOCK: A Non-blocking Buffer Management based on the Generalized CLOCK」 油井 誠 (産業技術総合研究所 情報技術研究部門) ICDE 2010に採択されたメニーコア時代のためのロックフリー のバッファ管理手法Nb-GCLOCKを紹介します。本研究の成果は, オープンソースDBMSや商用DBMSが採用している従来のバッファ 管理手法には,16プロセッサ付近にCPU数に対するスケーラビ リティの壁があることを示したと共に,その解決策としてノン ブロッキング同期手法を初めてバッファ管理に適用し,少なく とも64プロセッサまで線形の性能を示すことができることを明 らかにしたことにあります。 12:15-13:30 昼食 13:30-13:45 DEIMフォーラム2010 の優秀論文賞、最優秀論文賞の表彰式 13:45-15:15 「ICDE2010 国際会議報告 (1)」 江田 毅晴 (NTT サイバーソリューション研究所) アメリカ ロサンゼルス ロングビーチにおいて、3月2日から 3月5日の日程で開催された国際会議 ICDE 2010 について報告 します。講演の前半では,会議全体の概要の他、キーノート や興味深かったバンケットトークについて報告します。 15:15-15:30 休憩 15:30-17:00 「ICDE2010 国際会議報告 (2)」 江田 毅晴 (NTT サイバーソリューション研究所) 講演の後半は、下記のBest Paper および Best Student Paper を中心にいくつかの興味深い論文についてご紹介いたします。 - TASM: Top-k Approximate Subtree Matching Nikolaus Augsten (Free University of Bozen-Bolzano), Denilson Barbosa (University of Alberta), Michael B¨ohlen (University of Zurich) Themis Palpanas (University of Trento) - Usher: Improving Data Quality With Dynamic Forms Kuang Chen (UC Berkeley), Harr Chen (Massachusetts Institute of Technology), Neil Conway (UC Berkeley), Joseph M. Hellerstein (UC Berkeley), Tapan Parikh (UC Berkeley) 17:00 閉会 −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− 横田 治夫 〒152-8552 東京都目黒区大岡山 2-12-1 東京工業大学 大学院 情報理工学研究科 計算工学専攻 TEL: (03) 5734-3505 (直通)、 FAX: (03) 5734-3504 email: yokota [at] cs.titech.ac.jp −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
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