日本データベース学会

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[dbjapan] DBSJ Newsletter Vol. 12, No. 4: 若手企業研究者特集号


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┃ 日本データベース学会 Newsletter
┃ 2019年6月号 ( Vol. 12, No. 4 )
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本号では今までになかった新規の取り組みとして企業の若手研究者の方々に対
するインタビュー記事を企画しました.データベース分野の研究に関わる方々
にお願いしましたが,KDDI,楽天,NECなど日本を代表する企業の方々からご寄
稿頂きました.研究者を志す若い学生の方のご参考になればと思います.

本号ならびにDBSJ Newsletterに対するご意見あるいは次号以降に期待する内容
についてご意見がございましたらnews-com [at] dbsj.orgまでお寄せください.

日本データベース学会 電子広報編集委員会

(担当編集委員 藤原 靖宏)

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目次
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1. KDDI 総合研究所について
           齋藤和広(KDDI)

2. 楽天技術研究所について
           中村翔(楽天)

3. NEC セキュリティ研究所について
           佐々木耀一(NEC)

4. NEC バイオメトリクス研究所について
           董テイテイ(NEC)

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■ 1 ■ KDDI 総合研究所について
                    齋藤和広(KDDI)

Q.企業で行っている研究を一言で教えて下さい.
A.KDDIグループが保有する膨大なデータを収集,管理,活用するためのデー
  タ基盤として,データベースシステムやデータ統合技術をソフトウェア・
  ハードウェアの両面から研究開発しています.
  現在は特に,データ基盤全体のデータの関連性や用途などのメタ情報を収
  集・生成・可視化するデータプロファイリング技術と,データ基盤におけ
  る新しいハードウェア(不揮発性メモリ等)の活用技術を研究しています.

Q.大学ではなく企業で研究を行おうと志したきっかけや理由を教えて下さい.
A.学生のころ,研究を続けたいという想いはありましたが,研究なら博士過
  程かなと,企業の選択肢をあまり考えていませんでした.
  企業の選択肢を真剣に考え始めたきっかけは,M1で就職活動が始まる頃,
  指導教官の助手の先生と進路の相談をしたときでした.
  企業での研究経験を経てから博士過程を考える選択肢を勧められました.
  その理由は,当時の博士号取得後の就職の大変さと,企業における実際の
  課題を知ることの大切さでした.
  特に後者は,自分の視野があまりに狭かったことに気付かされました.
  これをきっかけに,視野を広げるため,企業で研究することを目指し始め
  ました.

Q.大学の研究と企業の研究でギャップを感じたこととその理由を教えてくだ
  さい.
A.基本的な研究の考え方に,新しい技術や既存技術の課題を基軸とするSeeds
  base の研究と,社会や企業の課題を基軸とするNeeds baseの研究がありま
  す.
  企業の場合,当然後者のNeeds baseの研究が多いのですが,私は,大学の
  研究に近い前者のSeeds baseの研究を好んで行います.
  このSeeds baseの研究にギャップを感じました.
  企業では,技術の課題が見えていても,それを適用する事業や業務とその
  課題をある程度明確にし,実用化までのロードマップを提示しないと,研
  究を進めることが出来ません.
  研究を始めるまでに,多くの手間が発生します.
  ですが,この手間が,研究の質を高める上で重要な要素となっていること
  は間違いありません.
  また,研究を進める上で自分の研究領域だけでは難しい場合に,所内やグ
  ループ内で関連する人に協力を仰ぐまでのスピード感はとても早いです.
  この点も,共同研究などで他組織に頼ることの多い大学の研究とのギャッ
  プと感じました.

Q.取り組んでいる研究業務中で達成感を感じたこととその理由を教えて下さ
  い.
A.基本的には一人で進めることの多い研究業務ですが,実環境やそのデータ
  を使った大規模な実験や開発には,事業部門などの協力が不可欠です.
  しかしそのような人たちは,自分達の業務でとても忙しく,基本的にはな
  かなか協力的になって頂けません.
  その中で,「ぜひ手伝います」と,研究内容とその適用先となる事業課題
  に共感して頂き,将来像にワクワクしてもらえたとき,強い達成感を感じ
  ました.(そこで研究が達成しているわけではないのですが.)

Q.学生の頃と比較して自分が成長したと思うことを教えて下さい.
A.説得力です.自分のやりたい研究を進めるためであったり,一人では進め
  られない時に関係者に協力を仰ぐときであったり,人を説得することがと
  ても増えました.
  説得をするためには,論理的かつわかりやすい説明が不可欠です.
  研究を進める上でも論理的思考力は必須ですが,「わかりやすく」という
  点が非常に難しいです.
  これからも説得力を磨いていきたいです.

Q.今後に取り組みたいことを教えて下さい.
A.まず直近で取り組みたいと考えていることが社会人博士課程に進むことで
  す.
  また,今後の取り組みとして,気になっている技術としては,データガバ
  ナンスを支えるデータ工学技術と,データ基盤における量子コンピュータ
  の活用です.

Q.企業の研究者を目指そうとしている後輩にアドバイスをお願いします.
A.企業の研究は大学の研究と比較して,進める上で様々なしがらみがあって,
  研究外の業務など面倒が多そうと考えているかもしれません.
  正直に言えばその通りです.
  企業の利点は,やると決めた研究に対して,人・モノ・金・データと,研
  究環境に対して組織的に全力で協力をしてくれることだと,私は考えてい
  ます.
  最初のうちは,なかなか思うように進まず,ストレスかもしれませんが,
  非常に恵まれた研究環境であるのは間違いないと思います.

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■ 2 ■ 楽天技術研究所について
                    中村翔(楽天)

Q.企業で行っている研究を一言で教えて下さい.
A.デジタルコンテンツのための多様性を考慮した推薦システムとモバイル端末
  の位置情報に基づいたライフスタイルの分析です.

Q.大学ではなく企業で研究を行おうと志したきっかけや理由を教えて下さい.
A.私の場合,大学での研究と企業研究所で迷ったわけではなく,社内で6年間
  エンジニア経験を経てから今の研究所に部署を異動しました.
  部署異動のモチベーションとしては,これまで実際に本番環境に提供されて
  いるサービスの実装をやってきたのですが,もっと様々なサービスに携わっ
  たり,ビジネスそのものの創出に最先端の技術を武器に携わりたいという思
  いがあり,そのためには腰を据えて自分で研究を行うレイヤにいるのが近道
  と感じたためです.
  部署異動のチャンスをくださった現部署・前部署の方々に感謝するととも
  に,私のように大きく働き方を変えることもできるのが,楽天のような大
  きな企業で働く強みの一つだと思います.

Q.大学の研究と企業の研究でギャップを感じたこととその理由を教えてくださ
  い.
A.私は大学で,惑星探索のための移動ロボットの位置推定に関する研究を行っ
  ておりましたが,研究開発した技術が世に出たり,目の前にある解こうとし
  ている問題が果たしてどれぐらい社会に役立つか,という点において実感が
  湧かないまま取り組んでいる部分がありました.
  一方,社会に出てからはビジネスとして解決したい・すべき問題が到る所に
  転がっているため,違和感なく研究に取り組むことができています.
  また,当時は実データにアクセスするのが困難なためシミュレーションのみ
  で完結する実験が多く,実環境での実験を行うのに多大な苦労がありました
  が,インターネットの業界においては,個人情報の扱いなど気をつける事項
  を外さなければ,実験を行うデータを得るのが比較的容易なのも,大学の頃
  とは大きく違っていると感じます.

Q.取り組んでいる研究業務中で達成感を感じたこととその理由を教えて下さ
  い.
A.実験を行っていて,既存のモデルや昨日のモデルより良い結果が出るとやは
  り達成感があります.この部分は大学での研究とほとんど変わらないと思い
  ます.
  こうした日常のみならず,実際のサービスに展開することになった場合,AB
  テストや本番環境への展開を通じてユーザからフィードバックを得たり,改
  善が明確に数字に現れたりします.
  このときの達成感は,巨大な顧客基盤のWebサービスに携わる醍醐味かなと
  思います.

Q.学生の頃と比較して自分が成長したと思うことを教えて下さい.
A.元々問題解決が好きでしたが,当事者意識をもって取り組むようになったと
  ころでしょうか.
  自分が飯を食べていくためにはお金を稼ぐ必要があり,そのためには何らか
  の価値を生み出さなければいけません.
  自分が取る行動や,その先に解決する問題がどのような人にどのような影響
  を与えるのかということを真剣に考えるようになったことによって,漫然と
  過ごすような日々から脱却し,気持ちいいバランスの責任感が自らをドライ
  ブする力となっています.

Q.今後に取り組みたいことを教えて下さい.
A.楽天の研究所では各研究者がそれぞれテーマを持って取り組んでいますが,
  今私が取り組んでいる推薦システムは,自然言語処理や画像処理など様々な
  要素技術によって精度が上がったり実現できることそのものが変わったりし
  ます.
  ディスカッションが好きなので,世界各拠点にいるこうした様々な専門分野
  の研究者とコラボレーションを進めながら,更に新しい可能性を探っていき
  たいと思っています.

Q.企業の研究者を目指そうとしている後輩にアドバイスをお願いします.
A.私も就職活動をしているときには進路に大きく迷い,そのおかげで研究がう
  まく進まなかったり体調を崩したりということが多々ありました.
  複数の選択肢で迷うようなこともあるかもしれませんが,卒業してから私の
  ように軌道修正を行うチャンスは必ずありますので,是非恐れずに,今やっ
  てみたいと思うことにまずはチャレンジしてみて欲しいと思います.

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■ 3 ■ NEC セキュリティ研究所について
                    佐々木耀一(NEC)

Q.企業で行っている研究を一言で教えて下さい.
A.論理に基づく自動推論システムの高速化です.

Q.大学ではなく企業で研究を行おうと志したきっかけや理由を教えて下さい.
A.企業での研究は実応用をより意識した研究ができ,そのために必要な実デー
  タも企業のほうが取得しやすいと思ったからです.
  また実際にお客様と関わる機会の中で研究を通じた社会貢献を実感できると
  考えたからです.

Q.大学の研究と企業の研究でギャップを感じたこととその理由を教えてくださ
  い.
A.企業の研究者は個人の専門分野や研究に対する考え方が多様的だと感じま
  す.
  実際,我々のグループにも離散アルゴリズムを専門とする人から,機械学
  習,自然言語処理,そして物理学を専攻していた人もいます.そんな専門
  分野の違う人たちで議論するからこそ個人では気づかなかった,分野を横
  断しての研究に結びつくこともあります.

Q.取り組んでいる研究業務中で達成感を感じたこととその理由を教えて下さ
  い.
A.自分の考案したアルゴリズムが社内で使用しているシステムに組み込まれ,
  実際に効率的に動くことが確認されたときです.
  使用者からフィードバックで直接評価を頂けるので達成感を感じます.
  自分の研究が他の人の手助けに繋がっていると実感できるのは何物にも代え
  がたい喜びがあります.

Q.学生の頃と比較して自分が成長したと思うことを教えて下さい.
A.専門分野の拡大,そして広い視点で研究を俯瞰できるようになったと思いま
  す.
  学生のときは立体構造のマッチング(情報幾何学)の研究を行っていました
  が,現在はルール(論理)データベースに基づく推論の高速化を行っていま
  す.
  一見違うように思える両分野も,計算量という視点から見るとどちらも指数
  時間かかってしまう問題で,学生のときに学んだ探索アルゴリズムなど共通
  して利用できる技術は多々あります.
  一方で,自然言語処理や論理学の知識を必要とする部分もあり新しい研究分
  野を楽しく学ぶことができています.

Q.今後に取り組みたいことを教えて下さい.
A.社会人入学での博士取得を考えています.
  自分の専門分野の拡充のために論文を書くことは研究者として必須と考えて
  いるので,そのような研究環境に身を置くための知識・技術取得のためにも
  博士取得を目指します.

Q.企業の研究者を目指そうとしている後輩にアドバイスをお願いします.
A.企業で研究を行う際,なぜその技術が必要か,そしてその研究が成功したら
  何ができるかを,より考えることが必要です.
  論文を書く際にイントロが一番大事だとよく言われますが,それと同じく,
  企業に入るとその分野のプロではない人にもなぜその研究が必要なのかを納
  得してもらう必要があります.
  その際に,研究の適用先として具体的に現在の社会問題を提示できると相手
  の理解にも繋がるため,日頃から実社会への関心を持つことも必要だと考え
  ます.
  日頃から,実社会・生活に対する不満や疑問を抱き,企業の視点からデータ
  を通してその問題を解決したいという人はぜひ企業の研究者になることも視
  野に入れてみてはいかがでしょうか?

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■ 4 ■ NEC バイオメトリクス研究所について
                    董テイテイ(NEC)

Q.企業で行っている研究を一言で教えて下さい.
A.大規模な映像または画像データから,「男性,30代,青いシャツ」のような
  あいまいな条件で,特徴のある人物またはオブジェクトの検索を効率化する
  研究を行っています.

Q.大学ではなく企業で研究を行おうと志したきっかけや理由を教えて下さい.
A.名古屋大学で博士二年生の終りに,国内学会DEIMでの参加発表をした時に,
  現在同チームのNECの研究者から,「NECの研究所に入って一緒に働きません
  か」と声を掛けられました.
  そして,学会の帰り道で,NECの研究所へ見学に行って,初めて企業での研
  究について理解することができました.
  それをきっかけに,博士修了後の就職を考え始めました.
  大学の研究員かそれとも企業に行くか悩んだのですが,指導教員の石川先生
  から,「董さんなら,企業に行ったほうがもっと良いところを活かせる」と
  アドバイスをもらいました.
  その後,自己分析をして,大学で次々と論文を発表するよりも,企業で研究
  をしながら技術を事業化して社会の人々に使ってもらうほうが,自分にとっ
  てもっと充実感と達成感を感じられると気づきました.
  それで,企業で研究を行おうと決めました.

Q.大学の研究と企業の研究でギャップを感じたこととその理由を教えてくださ
  い.
A.まずは研究テーマを選定した時にギャップを感じました.大学では,学会ま
  たは論文誌に発表された技術を調査し,次に論文を発表できそうな研究テー
  マを選ぶことが多いのに対して,企業では,現在または将来直面している社
  会課題を解決し,次のビジネス展開につながりそうな研究がもっと重視され
  ると強く実感しました.
  最初の研究テーマを決める際,「この研究で開発する技術のユーザとお客様
  は誰ですか」と聞かされた時に,その問題を考えたことがなく答えられませ
  んでした.
  これは,大学のように論文発表を境にその研究を終えるのではなく,企業で
  は技術の製品化と事業化まで行うというギャップにも関係していると思いま
  す.
  研究で作られた技術から,実世界で使えるそして使ってもらえる製品まで,
  さまざまな工夫が必要になります.
  それにともない,研究能力だけでなく,ビジネス能力や社会に対する洞察力
  なども求められます.

Q.取り組んでいる研究業務中で達成感を感じたこととその理由を教えて下さ
  い.
A.所属チームの技術が金融犯罪分析の実証実験で成功した時に,とても達成感
  とやりがいを感じました.
  大手金融機関と共同でこの実証実験を実施しました.
  この実験は,ある犯罪グループが数百枚の偽造カードを作成し,複数のATM
  から短時間のうちに多額の現金を引き出す大規模な犯罪が発生したという状
  況を想定したものです.
  多くの利用者の中から,出し子(ATMから不正出金をする人物)をいち早く
  検索・抽出することで警察の捜査活動に寄与し,犯罪被害を最小限に食い
  止めることを目的としています.
  この実証実験では,収集したATM利用者の顔画像を分析し,複数の店舗を移
  動しながら短時間で頻繁に現金を引き出すなど,特異な出現パターンだけを
  抽出することで出し子の可能性がある数名の候補者を絞り込みます.
  私はこの実証実験に参加し,実際に実データに触れることができました.
  さらに,自分でもこの技術を使って分析し候補者を出しました.
  確認の結果,金融機関が把握していた出し子全員が候補者に含まれていたこ
  とがわかり,この金融機関から高く評価され,初めて研究技術のすばらしさ
  と社会価値を実感しました.
  その上,この技術は警備・捜査支援の映像解析システムとして導入され,私
  はその一員として,情報処理学会から2018年度業績賞を受賞しました.
  技術の開発と実用化によって,企業利益と社会価値に貢献しただけでなく,
  学術的にもこの技術の価値が認められたため,一層企業で研究する充実感と
  達成感を感じました.
  また,自分が開発した技術に関する論文はトップレベルの国際学会に採択さ
  れたり,それに関するデモが社内外の展示会で高く評価されたりしているた
  め,常に充実した研究生活で達成感を感じています.

Q.学生の頃と比較して自分が成長したと思うことを教えて下さい.
A.学生の頃に比べて,自分が一番成長したことは社会課題に対する意識です.
  テレビやインターネットから強盗や殺人などの犯罪事件の報道を見た時に,
  以前はただ事件が起きたことを知るだけだったのですが,現在は自分の研究
  はこのような事件の解決と防止に役に立つか考え始めるようになりました.
  例えば,事件現場の近くに防犯カメラがあるか,防犯カメラからの映像を分
  析して容疑者の発見に自分の技術が適用できるかなど,常に自分の研究はど
  う社会課題の解決に貢献できるか意識するようになりました.
  そして,コミュニケーション能力においても成長を感じました.
  学生の頃,教授や学生などの研究者とコミュニケーションを取り,主に研究
  について話していました.
  それに対して,企業の研究では,技術の事業化も含まれているため,研究の
  経験がなくその研究分野に関する知識もない事業部の開発者や,さらに全く
  研究開発の経験がない一般人にも技術を紹介する必要があります.
  その時,自分またはチームメンバーの技術を分かりやすく説明して,相手が
  理解できるようにコミュニケーションを取らなければなりません.
  最初はうまくできず,何度も上司や先輩たちから手伝ってもらいましたが,
  現在では一人でも説明できるようになり,とても成長を感じました.

Q.今後に取り組みたいことを教えて下さい.
A.今年の8月から,客員研究員としてスタンフォード大学に一年間訪問する予
  定です.
  その間,画像処理と機械学習の分野に飛び込んで,これまで研究してきたデ
  ータベース分野と融合した研究テーマに取り組みたいと思っています.

Q.企業の研究者を目指そうとしている後輩にアドバイスをお願いします.
A.企業の研究では,学術的な成果を求めるだけでなく,研究成果の事業化と実
  用化まで進め,社会的な貢献も追求します.
  それにより,今までの専門分野にこだわらず,好奇心を持って現在または将
  来の社会課題を解決する研究分野に取り組み,さまざまな能力を身につけな
  がら,事業まで進められる研究者が求められます.
  企業の研究者を目指している皆さん,ぜひ学術的にも社会的にも高く評価さ
  れる優秀な研究者になるように,一緒に頑張りましょう!

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